令和ロマンは大学時代から活躍しているお笑いコンビで、近年活躍が目立ってきている大学お笑いサークル出身の高学歴芸人です。2022年7月10日に開催された「ABCお笑いグランプリ」での健闘も光りました。
東京吉本興業期待の若手コンビ・令和ロマンにスポットライトを当ててみましょう。
高学歴芸人が健闘したABCお笑いグランプリ
「ABCお笑いグランプリ」はジャンルを問わないお笑いコンテストで、デビュー10年以内のプロの若手芸人が挑戦できます。過去数々の有名芸人も挑んできた歴史があり、今回で43回目を刻んでいます。
608組のエントリーから12組が予選を勝ち進み、決勝のステージで対決しました。Aブロックから「こたけ正義感」、Bブロックから「令和ロマン」、Cブロックから「カベポスター」がファイナルステージに進出。
4回目の決勝挑戦でカベポスターが悲願の優勝を果たしました。令和ロマンとこたけ正義感は同点の準優勝でした。この3組には高学歴芸人という共通点がありました。
こたけ正義感は香川大学から立命館大学院出身で現役弁護士です。令和ロマンは慶應義塾大学、カベポスターは三重大学と大阪市立大学なのです。
他にもファーストステージで涙をのんだ中にも、Gパンパンダの早稲田大学、かが屋(賀屋)の東京学芸大学なども。今回は、高学歴のインテリ芸人が健闘した印象がありますね。
インパクトを与えてAbema賞を受賞
「第43回ABCお笑いグランプリ」で準優勝と健闘した令和ロマン。デビュー5年目とは思えないような落ち着いた貫禄があり、見た目の安定感とギャップのあるネタでのあるステージでした。
1本目は「秋元先生」のネタで、AKB48など敬愛する秋元康先生の歌詞楽曲をボケ担当の髙比良くるまがフレーズを歌い、ツッコミ担当の松井ケムリが頭の中でイメージする内容で笑いを起こしました。髙比良くるまの歌唱もなかなかの上手さでした。
2本目は「トイ・ストーリー」のネタで、髙比良くるまがウッディに扮して、松井ケムリが子供役を演じ、しゃべって動くウッディに驚いて泣き叫ぶ子供の変化で笑いを起こし、髙比良くるまの巧みなしゃべりが印象的でした。
優勝は惜しくも逃したものの、勢いのある新しい漫才を披露した令和ロマン。視聴者投票で最もインパクトを受けた芸人に選ばれ、Abema賞(賞金10万円)を受賞しました。
大学時代からのコンビ名を改名
令和ロマンは松井ケムリと髙比良くるまのコンビで、慶應義塾大学のお笑いサークル(お笑い道場o-keis)の先輩(松井3年)と後輩(髙比良2年)の間柄で結成しました。
松井ケムリ(本名:松井浩一)は、1993年5月29日生まれ、神奈川県横浜市出身。髙比良くるま(本名:髙比良直樹)は、1994年9月3日生まれ、東京都練馬区出身です。
サークルの先輩には、2021年のM-1グランプリで決勝進出した真空ジェシカの川北茂澄(人力舎)や、2022年のツギクル芸人グランプリで優勝したストレッチーズ(太田プロ)などがいます。
令和ロマンは学生時代の結成時は「魔人無骨」のコンビ名でした。2015年の大学生M-1グランプリで準優勝するなど、学生お笑いで活躍。
2017年に吉本興業の養成所NSC東京校の23期生として学び、卒業前の「NSC大ライブTOKYO」で優勝して首席卒業。吉本興業期待のコンビとして2018年にプロデビューしました。
コンビ名の「魔人無骨」が怖いイメージがあり、馴染みにくいなどという意見もありましたが、改名に恥ずかしさもあり躊躇していました。トレンディエンジェルたかしの強い意向で改名を決意します。
平成ノブシコブシ徳井健太に新元号を入れることを提案されて、2019年5月1日に「令和ロマン」に改名。覚えやすくソフトな印象になりました。
2020年には「第7回NHK新人お笑い大賞」で優勝を果たしています。
今後の令和ロマンに注目
令和ロマンは、現在「神保町よしもと漫才劇場」をベースにして活動しています。テンポのいいテクニックのしゃべくり漫才に定評があり、漫才の頂点を目指して「M-1グランプリ」でも、2022年そろそろ活躍が期待されるコンビです。
今後の令和ロマンに注目しましょう。
公式サイト:https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=6646
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