公開日 2023年10月7日 最終更新日 2023年10月27日
King Gnu「硝子窓」の歌詞の意味については、映画の主題歌でもあるためとても注目されています。
King Gnuの世界観と映画とのリンク、どのような魅力的な表現になっているのかもチェックしていきたいですね。
では今回はKing Gnu「硝子窓」の歌詞の意味、そして映画との関連性について詳しく見ていきましょう。
King Gnu「硝子窓」は映画『ミステリと言う勿れ』の主題歌です。テレビ・シリーズから引き続き、King Gnuが映画のために主題歌を書き下ろしました。
田村由美の同名作を原作に、2022年冬クールの月9ドラマとして人気を博した『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)。
菅田将暉演じる主人公・久能整が事件を解決していくという内容です。淡々とした語り口も特徴的ですね。人の心をほぐしながら、見応えのあるミステリードラマとしてとても魅力的な展開になっていました。
このドラマが待望の映画化をしたのです。映画では原作2巻~4巻に収録される「広島篇」が展開されます。豪華な俳優陣により新しい事件が始まっていくので、とても興味深いですね。
「硝子窓」の歌詞の意味について
どうかお願い、この手を牽き寄せてほしい。そして幸せの向こう側まで、連れていってほしい思いがあるのです。
このままでは人波に溺れてしまいそうだと感じるから。硝子窓に滲むあなたという存在、その姿を見ながら有り触れた夜に、わたしはまた飲まれていくのです。
これまでお守りにしていたのは頼りない運命。でもこれさえなくしてしまったとしたら、何に縋ればいいのだろう。
心が張り裂けてしまうように感じても、なくした言葉をどんな時でもあなたは探して見つけてくれたのです。心が軋む音を奏で、乾いた痛みの数を数えよう。
こうやって僕たちは大人になってゆくのだろう。だからどうか泣かないでほしい、愛しい人。高速を飛ばして、悲しみの向こう側まで連れていってほしいと願うのです。今日だけは総てに糸目をつけないでいる、限りないままでいるから。
硝子窓に移るあなたはきっとわたし。そして他人ごとではいられないあなたはきっとわたし。
誰かが決めた宿命があったり、変えられない運命があったりする。もしそうだとしても、この中で生きていく意味を探し続けたい思いがあるのです。
弱さは決して負けではないのです。壊れたとしても直せばいい。誰もが一悪を似って、歪さを笑っているから。
あなたはわたし、そしてどこまでもちがう存在。あなたはわたし、いびつだけどこのままでいよう。
この手を牽き寄せて、誰も知らない街までどうか連れていって。群像劇が孕むミステリーを愛したい思いがあるのです。
独りではこれはきっと成り立たないものでしょう。煩わしいそして愛おしいと感じるこの世界の中で。お願い、高速を飛ばして悲しみの向こう側に連れていってほしい。
今日だけはどんなものにも、糸目など付けないから。硝子窓に映るあなたはわたし、そして他人ごとでは居ることができない、あなたはわたし。そう感じられるのでしょう。
人間模様の中には何がある?
一人では成り立たない、この人間社会の中。その中で起こる様々な問題や課題があるのです。でもこれに対して、目を背けずに生きていかなければならない。
それを煩わしいと感じながらも、愛おしさがあると思えるのでしょう。光と闇の対比が曲の中にあるように、「ミステリと言う勿れ」の映画の中の世界にも光と闇があるのです。
硝子窓の向こうには何があるのでしょうか。あなたという存在は自分にとってどういうものなのかについても、映画の世界とリンクしているのです。
硝子窓だからこそ光と闇は、ぼんやりと映し出されているのでしょう。ここに希望を見出せるのかそれとも…。
とても美しく幻想的なメロディが印象的で、聴く人の心の中にある本音と向き合える曲になっていると感じます。
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