劇団ひとりは天才なのかと思えるほど、多彩な才能を見せてくれます。お笑いのピン芸人として活躍しながら、司会者(MC)・小説家・俳優・声優・脚本家・映画監督・ドラマ演出など、様々な引出しを持っています。素晴らしい活躍ぶりです。劇団ひとりについて、スポットライトを当ててみましょう。
あの有名人と幼なじみ
劇団ひとり(本名:川島省吾)は、1977年2月2日生まれ、千葉市出身です。父がパイロットで、母が客室乗務員でした。両親の仕事の関係で小学2年生から5年生まで、アメリカのアラスカ州に住んでいたことがある帰国子女です。
当時はアンカレッジ空港経由の国際便が多かったためで、アラスカ州アンカレッジに赴任し、家族で暮らしていたのです。その頃、両親が同じ仕事の村主章枝(のちにフィギュアスケートで活躍)と家が近所で、家族の交流があり、一緒に遊んだりもしていた幼なじみでした。
海外生活での様々な経験もあって、人間の観察力やいろいろな角度から発想する力などの糧になったのかもしれません。
芸名はカツカレーだったかも
15歳の時に、伝説的バラエティ番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の人気企画「お笑い甲子園」に、友人とコンビを組んで出場し、お笑い芸人を目指すようになります。
17歳で1994年に太田プロダクションに所属し、最初はコンビ芸人として活動していました。同じ太田プロの同期には有吉弘行(当時は猿岩石で活動)がいます。
相方を変えるなど試行錯誤しますが、2000年にコンビを諦め、23歳からピン芸人として再スタートしました。
芸名を公募して「カツカレー」や、好きな俳優のロバート・デ・ニーロから「炉端出二郎」にしようとしますが、事務所から却下され、最終的に「劇団ひとり」に決めます。ひとりコントで様々な役をやることから名付けました。
公式サイト:https://www.ohtapro.co.jp/talent/gekidanhitori.html
多彩な才能を発揮
芸人としての仕事以外にも、多彩な才能を発揮しています。2003年に俳優デビューし、2005年にはドラマ「電車男」に出演。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」(2015年)、「西郷どん」(2018年)にも出演するなど、演技力も評価されています。
2006年には、小説デビュー作「陰日向に咲く」がミリオンセラーとなり、2008年に映画化されました。2010年に発表した「青天の霹靂」は、自身で脚本と監督も務め、2014年に映画が公開されました。
2016年には人気アニメの脚本を担当しています。劇場版「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」です。
2019年の連続ドラマ「べしゃり暮らし」(テレビ朝日系)では、演出を担当しています。
浅草キッドを映画化
ビートたけし原作の「浅草キッド」が映画化され、脚本と監督を劇団ひとりが務めます。ビートたけしの番組に15歳の時に出演し、憧れの存在の自伝作品を担当できるのはうれしいでしょう。大泉洋と柳楽優弥の主演で、2021年冬にNetflixで配信開始予定です。
ビートたけし(北野武)やバカリズムなどに通じるような、多彩な天才的才能を今後も期待しましょう。