矢部太郎の漫画をご存知でしょうか。矢部太郎と聞いても、ピンとこないという人もいるかもしれません。お笑い芸人カラテカの矢部太郎と聞くと、思い出す人も結構いるでしょう。
数年前から、漫画家としても注目される存在になっています。矢部太郎について、スポットライトを当ててみましょう。
芸人であり漫画家
芸人であり漫画家という人は、「パラパラ漫画」の鉄拳や、「サラリーマン山崎シゲル」の田中光、「パパは漫才師」のシャンプーハットこいでなどがいますね。
カラテカ矢部太郎も芸人であり、漫画を出版しているのです。「大家さんと僕」というタイトルで、矢部が住人として2階に住み、1階に住む大家さんとの日常の交流を描いた漫画です。
優しい大家さんとの心温まる親交が、癒されると大ヒット作となりました。2016年から「小説新潮」で連載されると評判となり、2017年10月に単行本を出版。
すると2018年に、第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞する快挙となりました。「大家さんと僕 これから」などの続編も出版し、累計で120万部以上にもなる人気シリーズなのです。
矢部太郎の優しい人柄や純粋さが、漫画にも溢れています。素朴なタッチの絵もホッとする癒しがあり魅力的です。
NHKでアニメ化も
漫画「大家さんと僕」が、NHKにてアニメ化されました。最初は2020年3月に放送されて好評で、2020年6月と2021年3月に続編が放送。
GW中の2021年5月4日、朝9時30分から、2021年3月に放送された5話が一挙再放送されます。1話が5分と短く、気軽に楽しめてほっこりできるので、是非おすすめです。
驚異の語学学習能力
矢部太郎は、1977年6月30日生まれ、43歳(2021年5月現在)、東京都の東村山市出身です。身長158cmでほっそりした小柄で、穏やかで優しい雰囲気が、とても印象的です。
父は絵本作家の「やべみつのり」さんで、幼い時から身近に癒しの絵があり、絵が好きな子供でした。漫画家としての素養が自然と身についていたのでしょう。
高校時代の同級生とカラテカとして、1997年から芸人を始めます。伝説的バラエティ番組「進ぬ!電波少年」の企画で登場し、一躍有名になりました。
「電波少年的○○人を笑わしにいこう」シリーズでは、スワヒリ語・モンゴル語・韓国語・コイサンマン語の4つの言語を、なんと11ヵ月間で身につけるという、驚異的な語学学習能力を披露したのです。
「語学の脳みそ―11ヵ月で4ヵ国語をマスターした僕の語学のツボ」を2002年に出版しています。2007年には気象予報士の資格に合格するなど、頭脳明晰ですね。
俳優としての一面も
矢部太郎は、俳優としての一面もあります。2020年公開の映画「ラストレター」では、郵便局員役として出演しています。漫画「大家さんと僕」の部屋が、福山雅治演じる小説家の部屋として撮影されたそうです。映画「ラストレター」のシーンも見てみたいですね。
公式サイト:https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=49