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公開日 2024年11月24日 最終更新日 2024年11月24日

「ホテル・メッツァペウラへようこそ」は完結しているのか、最新刊は何巻なのか気になっている人は多いでしょう。本作は、異国で繰り広げられる美しく温かなヒューマンドラマ。自然豊かな土地が舞台なので、読んでいると旅に出かけているような気分になれることもあります。

では今回は、「ホテル・メッツァペウラへようこそ」のストーリーや魅力について詳しくご紹介していきましょう。

 

フィンランドにある小さなホテルでの物語

「ホテル・メッツァペウラへようこそ」は、現在連載中で未完結の作品です。最終巻の発売日も決定していません。2024年11月時点で既刊は5巻で、次巻にあたる第6巻は2025年1月15日（水）に発売される予定です。

本作は、福田星良先生によるヒューマンドラマ漫画。2020年10月より、KADOKAWA・ハルタのVol.78から掲載されている作品です。

本作の舞台となるのは、フィンランド・ラップランド地帯。とある大雪の日に起こった出来事がきっかけで、人間関係の輪が次第に広がっていきます。

複雑な事情を抱える少年が、偶然辿り着いた小さなホテルで心優しい人々に巡り合い、厳しい寒さを乗り越えて成長していく経緯が描かれている作品です。

作画が繊細で美しく、フィンランドの文化や生活スタイルなども知ることができるのが魅力です。登場する人々が今後どうなっていくのかとても気になります。

 

「ホテル・メッツァペウラへようこそ」のストーリー

12月の大雪の夜、小さなホテル「メッツァペウラ」の経営者の一人であるアードルフは、ホテルの軒下に若い男性がいるのを発見します。

小一時間もその場に立ち続けている男性。見かねたアードルフは、もう一人の経営者・クスタにそのことを報告します。するとクスタは、男性を室内に案内することに。

男性の名はジュン・シノミヤといい、日本のパスポートを所持していました。全身には入れ墨が入っており、オオカミの人形以外は何も持っていない謎めいた人物。

しかしそんなジュンに対し、アードルフとクスタは、何らかの事情があると察して手厚くもてなしてあげるのです。温かい食事とサウナで少しずつリラックスしていくジュン。

やがて一夜が明けると、二人はジュンが児童養護施設で育ったことを知ります。17歳のジュンには身寄りがなく、行く当てもないことを知った二人は、ホテルマンとして働かないかと提案し…。

 

本作の魅力について

本作の舞台となっているのは、フィンランドにある小さなホテル「メッツァペウラ」。経営者のアードルフとクスタは、いずれも高齢の男性です。

人当たりがよく真面目なアードルフ、ストイックで不器用ながら情に厚いクスタ。共通しているのは優しい心を持っていることで、ホテルの前で小一時間立ち尽くした挙句倒れ込んでしまった見ず知らずの少年を室内に招き入れ、丁寧に手当てをします。

17歳の少年であるジュンは施設で育っており、親はいません。そんな彼を見放さなかった二人は、自分たちのホテルで一緒に働いてみないかと提案するのでした。

温厚で優しげなアードルフですが、その後、実は厳格で教育熱心な一面もあることが明らかになります。そして大柄でぶっきらぼうなクスタは、実は家族への愛情がとても強い人物。

妻は既に亡くなっており、独立した娘がいますが、娘を心配するあまり干渉しすぎており避けられてしまっています。そんな温かい心を持つ老紳士との関わりの中で成長していくジュンもまた魅力的なキャラクターです。

容姿が整っているだけではなく、放っておけないナイーブな雰囲気やミステリアスさが特徴です。彼が隠し持つ「秘密」とは何なのか、そしてホテル「メッツァペウラ」は今後どうなっていくのか、期待が高まります。

 

交錯していく人生と美しい心理描写

「ホテル・メッツァペウラへようこそ」は異国の物語ですが、主人公が日本人であることから親近感を覚える読者は多いかもしれません。ジュン、アードルフ、クスタ、そしてその周囲にいる人物も、それぞれの人生に厚みがあることが本作の特徴といえます。

自分の幸せとは何か、そしてお客様や周囲の人のためにできることは何なのか、改めて考えさせられるハートフルなヒューマンドラマです。

 

KADOKAWA「ホテル・メッツァペウラへようこそ」公式ページ：https://comic-walker.com/detail/KC_004116_S?episodeType=first

 

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