「海が走るエンドロール」の最新刊は何巻?65歳から始める創作活動で第二の人生へ!
- 2025/1/26
- 漫画
- 最新刊, 海が走るエンドロール

公開日 2025年1月26日 最終更新日 2025年1月26日
「海が走るエンドロール」の最新刊は何巻なのか、どのようなストーリーなのか気になっている人は多いでしょう。本作は、65歳から創作の世界へ飛び込む女性が主人公のヒューマン・ドラマ。
新しい出会いがきっかけで、自分の本当の気持ちに気づいた主人公は、とある目標を達成するために険しくも日の当たる道を突き進んでいきます。
では今回は、そんな「海が走るエンドロール」の最新刊の発売情報やストーリーについて詳しくご紹介していきましょう。
「映画が撮りたい」という思いから始まる新しい人生
「海が走るエンドロール」の最新刊は、2024年11月に発売された第7巻です。次巻にあたる第8巻の発売日は、現時点では決定していませんが、2025年夏頃に発売されるのではないかと予想されています。
本作は、たらちねジョン先生の代表作であり、2020年10月より秋田書店・月刊ミステリーボニータにて連載されています。宝島社が発表した「このマンガがすごい! 2022」ではオンナ編1位、「マンガ大賞2022」では9位にランクインしている注目の作品です。
本作は、夫の最期を看取ったばかりの65歳の女性が、数十年ぶりに映画館に足を運んだことがきっかけで展開していく物語。映画館でとある人物と出会ったことから、女性は「映画が撮りたい」という思いに気づき、美術大学への入学を決意します。
「海が走るエンドロール」は、65歳にして美大生となった女性が、映画制作について学びながら様々な人物との交流を通じて成長していく、ロマン溢れるヒューマン・ドラマです。
「海が走るエンドロール」のストーリー
主人公・茅野うみ子(ちのうみこ)は、65歳の女性です。夫の最期を看取り、一人暮らしの寂しさにも慣れてきた頃、夫と二人で映画鑑賞をするのが好きだったことを思い出し、数十年ぶりに映画館へ赴きました。
しかしうみ子は、以前から映画の内容ではなく映画を観ている人のことが気になるタイプで、この日もつい後方の席へと目を向けてしまったのです。
すると、そこにいた濱内海(はまうちかい)と目が合ってしまい、しかも映画の上映が終わってから「さっき観てましたよね、客席」と指摘されてしまうのでした。
動揺するうみ子でしたが、海は自分も同じタイプであることを告白。海は美術大学で映画について学ぶ学生とのことで、そんな海に興味が湧いてしまったうみ子は、会話の流れで自宅に誘います。
その場で「老人と海」を鑑賞したのち、海はうみ子に「映画作りたい側なんじゃないの?」と指摘します。そして更に強い言葉で後押しされたうみ子は、ついに本当の思いを自覚し、映画制作を学ぶために美術大学の映像科への入学を決意します。
そして、のちに同じクラスとなる山口稿(やまぐちこう)、高階晴(たかしなはる)、北里一心(きたざといっしん)、浜本卓史(はまもとたかし)といった仲間たちとの関わりの中、心を動かされる場面を経て夢に近づいていきます。
本作の魅力について
本作は、主人公である65歳の女性の成長はもちろん、彼女を取り巻く人々のストーリーも興味深く叙情的です。ビジュアルも境遇も、どこかで一生懸命に生きている姿が容易に想像できるリアリティ溢れる人物設定が魅力。
我が道を行く美大生たちはもちろんのこと、海の高校時代の友人・佑介(ゆうすけ)、人気インフルエンサーの男子高校生・sora(そら)など、様々な境遇に置かれる人物たちが登場します。
実は彼らにも言い知れぬ事情があり、佑介はとある理由で海とすれ違い、疎遠になってしまっています。そして映画出演も決まっている多才なインフルエンサーのsoraは、容姿端麗な海を一目見て気に入り、彼に会うために美術大学の大学祭に顔を出します。
ところが、そこでうみ子に出会うと、老後の趣味として大学に通っていると誤解して揶揄してしまいます。思いが通じず、人々の間に生じる齟齬。
それでも創作活動に懸ける情熱を通じて結びつき、感化し合う仲間たちの姿に心を動かされる人は多いでしょう。
リアリティあるストーリーと幻想的な描写
「海が走るエンドロール」は、現実世界でも起こり得る、具体的に想像しやすいストーリーであることが特徴です。しかしながら、芸術をテーマとした作品にふさわしく、幻想的な描写も多く散りばめられています。
海が「映画作りたい側」ではないかとうみ子に指摘するシーンでは、どこからともなく波が来て、創作の世界へとうみ子を誘うのでした。
「海が走るエンドロール」は、出航したくても躊躇している人、航海の時を待ち侘びている人に贈りたい希望と情熱の作品です。
秋田書店「海が走るエンドロール」公式HP:https://landing.akitashoten.co.jp/endroll/
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