公開日 2024年6月17日 最終更新日 2024年6月17日
「数分間のエールを」が待望の公開となり話題を呼んでいます。こちらは、バンダイナムコフィルムワークス配給の長編アニメーション映画。MV(ミュージックビデオ)の制作に命を懸けて取り組む男子高校生と、過去に志した音楽の道を諦めた女性教師の絆を描いた物語です。
作品を制作することの楽しさ、苦しさ、そして得も言われぬ感動や達成感を鮮やかに表現しています。そこで今回は、そんな「数分間のエールを」のストーリーや公開情報について詳しくお伝えしていきましょう。
「数分間のエールを」のストーリー
主人公・朝屋彼方(あさやかなた)は、石川県に住む男子高校生です。以前は絵を描くことが好きでコツコツと取り組んでいましたが、友人が賞をもらったことで羨ましく感じると共に「自分には才能がない」と実感します。
そんな時、インターネットでたまたま見かけた動画をきっかけに「MV(ミュージックビデオ)」というものに興味を持ち始めました。自身でもMVを制作するようになった彼方は、ある日街に出て映像のモチーフを探していました。
そこで彼の目に留まったのは、とある女性ミュージシャン。雨の中でストリートライブを開いており、その歌声に彼方は衝撃を受けます。
そして彼女が歌っていた曲のMVを作りたいと強く思うのですが、その場で関わりを持つことは叶いませんでした。しかし翌日、彼方の学校の新任教師として現れたのは、なんと昨夜出会った女性ミュージシャン・織重夕(おりえゆう)。
英語教員の織重先生は、高校生の頃に音楽活動に興味を持ちギターを弾くようになり、楽曲制作にも力を注ぎ始めました。プロのミュージシャンを志し、大学に入学してからも音楽活動を継続したものの、世間から評価されることなく夢を諦めてしまいます。
そして教員になった今も、淡い希望を捨てきれずにストリートライブをしていたところ、運命の出会いを果たしたのでした。作品に入魂すること、そしてその果てに人々の心を動かすという強い願いが、やがて人生を変えるものとなっていきます。
「数分間のエールを」の魅力について
「数分間のエールを」は、2024年6月14日(金)に公開されました。アニメスタジオ・100studio(ワンダブルオースタジオ)と、映像制作チーム・Hurray!(フレイ)が共同制作した青春群像劇。
夢中になれるものを見つけ、今まさに情熱を注いでいる男子高校生と、一度は夢を諦めてしまったものの希望を捨てきれない女性教師の絆を描いたストーリーです。
モノづくりは刺激とときめきに溢れ、いつも特別な時間をもたらしてくれます。だからこそ人は夢中になりますが、その反面、苦しい気持ちになることもありますよね。
劣等感や孤独感に苛まれ、「もうやめてしまいたい」と思う時もあるでしょう。それでも自分で選んだ道を信じる強い気持ち、そして支えてくれる仲間の存在があれば諦めずにいられることも。
「数分間のエールを」では、繊細かつ瑞々しい印象をたたえた画作りによって、クリエイターの喜びや葛藤が鮮やかに表現されているのです。
短い時間でも感動を与えられる作品を
作品そのものは数分間で観終わってしまうとしても、人の心にはいつまでも残り続けるでしょう。そんなメッセージが「数分間のエールを」というタイトルには込められているように感じます。
この作品には、夢を追いかける彼方や織重先生の他にも、彼方の友人である外崎大輔(とのさきだいすけ)、中川萠美(なかがわもえみ)なども登場します。
彼らにもそれぞれ大切に抱えている想いや信じて突き進む道があるため、ぜひ自分自身と重ねながら作品を鑑賞してみてください。大人にとっても学生にとっても共感できてグッとくる作品に仕上がっています。
映画「数分間のエールを」公式HP:https://yell-movie2024.com/
☆こちらの記事もチェック!
>>>「文豪ストレイドッグス」の最新刊は何巻?歴史に基づいて繰り広げられる異能力バトル