公開日 2019年6月10日 最終更新日 2021年9月21日
スピッツの『優しいあの子』は、NHKの連続テレビ小説「なつぞら」の主題歌です。スピッツがシングルを発売するのは、3年2カ月ぶり。
スピッツのファンにとって、待ち望んでいた機会が訪れました。今回は『優しいあの子』の歌詞の意味、そして魅力についてお伝えしていきましょう。
歌詞の意味について
人には、辛くて苦しいと思う時は必ずあるもの。でも目の前の重い扉に対して、勇気を出して押し開けようと、努力をする人もいるでしょう。
そして、扉が開いた時に「今までめげずに歩いていてきた自分」に気が付くのです。今までに見たことのない世界を見る機会もあるでしょう。
出来ないと思っていたことができるようになり、味方にならないと思っていたものさえ味方になる時も。これを、大切な人にも教えたいと思うようになるのです。
言葉にするだけで、涙になるような時もあります。でも心の中には、消えそうで消えない火を、大切に持っているのでしょう。
そして、辿り着いたのがコタン。これはアイヌ語で集落という意味です。諦めそうになる時があっても、諦めずに歩き続けていればきっと見えてくるものがある。
この曲は、そのように教えてくれているのです。今までに知らなかった様々な世界。これを知ることができたのは、自分の努力があったからなのかもしれません。
成長ができたと、自分では分からない場合もあります。でも今やっと感謝の言葉を伝えたい、このように思える自分になれたのです。
「優しいあの子」という存在は曲の中の主人公について、きっとこれからも心の中にいてくれる、とても大切な存在なのでしょう。
スピッツの魅力満載!
スピッツの曲には、優しさや癒しが含まれているものが多いです。そして、これを聴いた人は、励まされてまた明日へと向かうことができるのでしょう。
このように思わせてくれるのは、ボーカルの草野マサムネさんの、人を包み込んでくれるような歌声も関係しているように思います。
これから先にも、ずっと歌い続けていってほしい、こう思える素晴らしい歌唱力と表現力は、押し付けることなく、人の心に響くもの。
スピッツの曲のタイトルは、人を驚かせるものよりも、穏やかに想像をさせてくれるものが多いように思います。
今回の『優しいあの子』についても、同じように言えるでしょう。どのような子なんだろう?女性?それとも男性?もしくは大人なの?などなど。
聴く前にタイトルを知るだけで、色々な想像ができるのです。曲を聴いていると、様々なことを深く感じられるでしょう。
この曲を聴いて得られるもの
諦めたいと思っても、諦めたくない大切なものがあるのなら、このまま進んでみたい。そう思った時に、この曲を聴くと背中を押してくれるように思います。
辛くて歩けなくなるような時に聴くことで、今は少しお休みと言ってくれるように感じるかもしれません。
人の心に優しく響く、素晴らしい『優しいあの子』。これからも、ずっと聴き続けたい曲ですね。