岡本和真が「若大将」を継承し、大活躍中です。約3か月遅れの6月19日に開幕した2020年のプロ野球は、23試合少ない120試合でおこなわれています。
セ・リーグでは今年はクライマックスシリーズがないため、スタートダッシュがとても重要で、ジャイアンツの岡本選手の活躍が光っています。令和の若き主砲「岡本和真」に迫ってみましょう。
少年時代から怪童
岡本和真(おかもとかずま)は、1996年6月30日生まれの24歳。奈良県五條市出身です。3歳から8歳差の兄とキャッチボールで遊び始め、小学3年生でピッチャーとして100キロの速球を投げ、バッターでも主軸を打つ怪童でした。
この頃から地元の名門・智弁学園高校での活躍を目標にして、家族の協力もあり猛練習、めきめきと上達します。中学時代も全国で知られる注目の存在となり、全日本代表の4番を任され優勝に貢献します。
名門校がスカウトに多数来ますが、志望校は小学生から決めていたため、アピールすることなく淡々と練習。高校からは右肘の故障もあり、野手に専念します。
憧れの智弁学園高校に入学すると、1年の秋から4番。高校通算で73本の本塁打を放ち、U-18全日本代表の4番を務め活躍しました。
プロフィール:https://www.giants.jp/smartphone/G/player/prof_27259.html
巨人にドラフト1位指名で入団
2014年のドラフト会議で、巨人に単独1位指名を受け入団。最初の背番号38は、現役時代の長嶋茂雄終身名誉監督の3と原辰徳監督の8を組み合わせた背番号で、将来の4番を期待されての提案でした。
2018年シーズンから村田修一より背番号25を引継ぎ変更。入団して2年目の20歳で、2016年12月に2歳上の女性と結婚し、若くして野球に集中する家庭環境を整えます。
4年目の2018年、当時の高橋由伸監督が開幕からレギュラーで起用、6月には4番に抜擢、22歳で「打率3割9厘・本塁打33本・100打点」のすばらしい成績を残しました。
2018年のキャンプで松井秀喜臨時コーチに指導を仰いだことも、大きな飛躍につながったのでしょう。
ビッグベイビーから若大将へ
2020年2月のキャンプ中に原監督から二代目「若大将」を授かった岡本和真。それまでは「ビッグベイビー」と原監督から命名され、期待の大きさと愛されるキャラクターの絶妙なネーミングでした。
初代若大将の原辰徳監督は、高校時代からの甲子園を沸かせたアイドル的人気の選手で、62歳の現在も爽やかな笑顔で若々しい名将です。
二代目若大将の岡本選手は、チームメイトに愛されていじられる愛されキャラであり、ほっこりするなごみ系キャラでもあります。若くしてジャイアンツの4番を任されることは、並大抵の努力ではないでしょう。
陰では誰よりも練習に打ち込んでいることが想像できます。ジャイアンツで松井秀喜以来の真のホームランバッターとして、底知れぬスケール感を持った選手です。
8月1日現在、35試合目でホームラン14本、打点37は見事です。さらに覚醒した感じがしますね。