ミライモンスターがドラフト会議で育成選手として指名され、話題になりました。2020年11月29日に放送された番組「ミライモンスター」で、一躍注目の存在となった未来のモンスター候補が、いまだかつてない異色の経歴を持った野球選手なのです。
番組「ミライモンスター」と、取り上げられた注目の野球選手について紹介しましょう。
番組「ミライモンスター」とは
フジテレビ系列のドキュメンタリー番組で、毎週日曜のお昼(11:15~11:45)に放送されています。近い将来、日本の第一線で活躍する可能性を秘めた若い才能を紹介する番組。
様々な競技のアスリートを中心に、時にはスポーツ以外の光る才能も取り上げられるケースもあります。ミライモンスターは、未来に輝く可能性が高い「金のタマゴ」たちなのです。
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/miraimonster/
11月29日に登場したミライモンスター
この番組に登場するミライモンスターとしては、異例とも言える23歳の成人。石田駿(しゅん)は1997年5月27日生まれ、神奈川県川崎市出身の野球選手(投手)です。
いまだかつてない経歴の持ち主で、NPBプロ野球選手になるドラフト会議で注目されるミライモンスターとして取材をされました。
どんな経歴か一言でいうと、学生時代は無名だった選手なのです。学生時代に公式戦でなかなか結果が残せず、出場機会もなかった選手が、プロ野球のドラフト候補となった夢のようなストーリーなのです。
静清高校(静岡)1年の時に秋の新人戦で出場後、不運な学生野球時代でした。高校と大学で右足首と左肘、2度の骨折もありました。
九州産業大学(福岡)での4年間も含めて、学生時代に約6年間、公式戦での登板実績がなかった投手です。
BCリーグで才能が開花
野球を続けたいと、BCリーグの栃木ゴールデンブレーブス(BC栃木)に入団します。NPBでプロを目指しているライバルでもあるチームの同僚とも助け合い、地道な練習をしました。旧小学校の校舎をベースに、決して恵まれた環境とは言えません。
元プロ野球選手のコーチの指導もあって、BC栃木入団後の数カ月で球速もアップし、急成長を遂げました。右腕のサイドスローから投げる最速153キロの速球を武器に、三振が取れるリリーフ投手として、スカウトからも注目される存在になったのです。
2020年のドラフト会議の候補選手として、指名を待ちます。支配下選手での指名はなく残念でしたが、東北楽天ゴールデンイーグルスの育成選手1巡目で指名されました。
ほっとした表情を見せますが、チームの仲間が指名されない状況で複雑な思いもあったでしょう。
今後も応援したい選手
学生時代の経験が少なかった分、伸び代がとても大きい選手で、プロの本格的な練習で体を作り上げると、どんな選手に成長するのか楽しみです。
近い将来支配下選手となり、楽天を支えるモンスターになる可能性が大いにあります。番組を見た人は、好青年の印象を持ったことでしょう。今後も応援していきたい楽天の石田駿選手です。