公開日 2019年6月10日 最終更新日 2021年9月21日
6月のラブレターは、集英社が版元であるりぼんの連載漫画です。作者は漫画家の春田ななで、代表作は「つばさとホタル」。
つばさとホタルは全11巻にも及ぶ大作で、部活動を中心としたピュアな青春漫画でした。しかしそれにも負けず劣らず、6月のラブレターは魅力的な作品。
りぼんに連載されている漫画の中では、かなり深いストーリーになっています。今回は6月のラブレターにある魅力と、今後の気になる展開についてお伝えしますね。
登場人物とその魅力
6月のラブレターに登場する主要人物は、
藤田ももこ(ふじたももこ)
新山真昼(にいやままひる)
五十嵐律(いがらしりつ)
九条響(くじょうひびき)
の四人です。
作中の主人公は高校一年生の藤田ももこで、天真爛漫な人物。しっかりとした性格になろうと努めてはいるのですが、おっちょこちょいな面が強く表れています。
そんなももこに力を貸す親友が、新山真昼という人物です。ずっとももこの傍で手助けをしてあげていたのですが、真昼にはある特徴があり…。
そしてももこのクラスメイトである五十嵐律は、おっとりとした性格ですが時にももこにとって頼りがいのある存在となります。
またその律と親しく、よく行動を共にするのが九条響。彼はクラス内でもイケメンだと噂され、女子に好かれています。これらの登場人物により物語が左右され、とても興味深いものとなっていくのです。
大まかなあらすじ
ももこと真昼は小学生時代から仲がよく、お互いがなくてはならない存在となっていました。しかし真昼は中学校入学を目の前にして、病気で亡くなってしまいます。これを機にしっかりとした性格になり、自立しようと努力し始めるももこ。
彼女が高校生まで成長し、ひょんなことから同じクラスの律と話をするようになってから、驚くことに亡くなったはずの真昼が現れます。
そこから動き出す物語。ももこと律の距離は少しずつ近づいていきますが、それは真昼がももこの背中を押しているからでしょう。
そして真昼と九条くんの過去や意外な出会い、両想いとなったももこと律の初々しい様子など、ドキドキ感が止まらないストーリーが見所。
またオカルト要素が含まれており、それならではの切なさも綴られているのが、6月のラブレターの人気の秘訣です。
印象的な場面
読んでいて急展開に驚く、6月のラブレター。最も印象的な場面としては幽霊となった真昼が、ももこの前に突然現れるところが挙げられるでしょう。
他にも、ももこの体に真昼の魂が入ったり、律にだけ真昼が見えていなかったり。幽霊が関連する漫画ならではの印象深い場面が、とても多く描かれています。
また律と出会ってももこに笑顔が増え、真昼が消えてしまいそうな場面も印象的。恋愛と友情の間で揺れるももこの思いが、読み手にもよく伝わってくるでしょう。
今後の展開が気になる!
2019年4月号のりぼんでは、主要人物の四人が夏祭りに行く様子が描かれていました。その時にももこと律は交際することになり、ももこは幸福な気持ちに。
ももこと律、真昼と九条くん。6月のラブレターを司る二組のカップルは、今後どうなっていくのでしょうか。
りぼんの2019年7月号が現時点での最新号で、行方不明となってしまった真昼の居場所を探すところとなっています。
彼女が生前に入院していた病院に、真昼がいるかもしれないという状態。いよいよクライマックスが迫ってきているようで、これからが見所ともいえるでしょう。