公開日 2019年10月28日 最終更新日 2020年7月9日
『群青リフレクション』の最新刊が発売されるのは、実はもう間もなく。現時点での最新刊である4巻は、今年の5月にリリースされたといわれていますので、もうすぐ発売されるというのも納得できるでしょう。
集英社・りぼんにて絶賛連載中の『群青リフレクション』を読む際、どのような見どころに注目するとより楽しめるのか、わかりやすくご紹介していきますね。
群青リフレクションのあらすじ
ポジティブで無邪気な女子高生・柊心晴(ひいらぎこはる)は、私立舟越高校の芸能科クラスに通っていますが、まだ無名な芸能人です。
同級生はテレビのコマーシャルでよく見る人や、有名雑誌の表紙を飾っていたアイドルなど、売れっ子の芸能人ばかり。
ですがそこで自信をなくすことなく「自分でなければできない仕事がしたい」と意志を固めた心晴は、同じクラスの謎めいた男子・芹沢漣(せりざわれん)と共に、新入生歓迎会の演劇の主演を務めることになりました。
その後もドラマで共演するなどして絆を深めていき、4巻からお付き合いし始めた二人。しかし心晴の幼なじみには、最近売れている若手俳優・紺野景梧(こんのけいご)がいます。
景梧は幼い頃から心晴のことを見てきて「自分にとって大切な存在」という思いがあるもの。心晴に対する「芹沢を選ぶなら、俺は芸能界をやめる」との景梧の発言は、心晴を激しく動揺させました。
こうして三角関係になり、三人のやりとりが徐々にぎこちなくなっていってしまうのですが、心晴と漣はずっと強い絆で結ばれていることがわかりました。
登場人物たちが心に秘めているものとは
柊心晴と芹沢漣は、この漫画のヒロインとヒーローであるキャラクターですが、性格がほぼ正反対なのが特徴です。素直で明るく開放的な心晴と、ミステリアスな一匹狼の漣。
それでもお互いが相手を受け入れ、徐々に距離を縮めていくという魅力的な関係ですね。また人気モデルの野々宮葉柚(ののみやはゆ)は、心晴の幼なじみ・紺野景梧のファンでもあります。
同じクラスになれたことを嬉しく思い、さりげなくアプローチする描写もありました。そして現在話題を呼んでいる芸能人・有坂遼雅(ありさかりょうが)と高瀬アイリ(たかせあいり)が主演を務めるドラマ「最果ての序曲」には、心晴と漣も出演。
「最果ての序曲」は室内楽部にまつわる物語で、恋も大きく関係しています。ここで四人の出演者がコミュニケーションをとり、恋愛を意識していった部分もあるでしょう。
仕事にも恋にも努めている心晴を最後まで応援したい!
芸能界は生き抜いていくのが難しい世界でもありますが、同時にとても多くの人が所属していますので、そこで人間ドラマが生まれる可能性はもともと高かったはず。
長い間連載され、2017年に5巻で完結した感動の物語「キミとだけは恋に堕ちない」の後、待望の最新作として登場したのが『群青リフレクション』です。
「高校の芸能科に通う生徒たちの三角関係」という、酒井まゆ先生の着眼点にも驚きですね。たくさんの傑作が生み出された後の新作だったため、読者のドキドキも高まっていましたが、そういう点では期待を裏切らない作品だったといえるでしょう。