
公開日 2025年6月28日 最終更新日 2025年6月28日
「COSMOS」の最新刊は何巻か、次巻はいつ発売されるのか気になっている人は多いでしょう。本作は、バトルアクション、SF、ヒューマンドラマといった様々な要素が組み合わさっていることが特徴のコミック作品です。
壮大な物語がイメージされるタイトルですが、実際にはどのようなストーリーなのでしょうか。では今回は、そんな「COSMOS」の最新刊の発売情報や魅力について詳しくご紹介していきましょう。
嘘を見抜く能力を巡るSFヒューマンドラマ
「COSMOS」は、2023年4月より小学館・月刊サンデーGXとサンデーうぇぶりにて並行連載されているコミック作品です。作者は「べるぜバブ」などで知られる田村隆平先生で、小学館媒体では初の連載作品となっています。
本作の舞台はおなじみの地球ですが、異星人がその正体を隠しながら生活しています。主人公の男子高校生は、容姿端麗で運動神経抜群の人気者ですが、実は人の嘘を嗅ぎ分ける能力の持ち主。
ある時、友人が突如失踪したことがきっかけで、銀河金融保険公社「COSMOS(コスモス)」とつながりを持つことになります。そして、その調査員である謎の女子高生に能力を認められ、なんとスカウトされてしまい…。
「COSMOS」は、SFでありながら現実寄りかつ社会派の作品で、疾走感と感動を充分に味わうことができます。受賞歴も豊富で、楽天グループ株式会社「楽天Kobo電子書籍Award 2024」ネクストブレイクコミック部門で入賞を果たしています。
更に、「次にくるマンガ大賞2024」コミックス部門で第5位、「このマンガがすごい! 2025」オトコ編で第9位、「マンガ大賞2025」で第8位を獲得しています。最新刊にあたる第6巻は、2025年5月19日(月)に発売されました。
「COSMOS」のストーリー
主人公・水森楓(みずもりかえで)は、人の嘘を「匂い」で見抜く能力を持つ男子高校生です。この特殊能力のために、他者との付き合いは広く浅く、本当の友人を見つけることができずにいました。
ある時、3日間も音信不通の同級生・相澤(あいざわ)の自宅を訪ねたところ、ツインテールの謎めいた女子高生・穂村燐(ほむらりん)が現れます。
彼女が言うには、部屋には既に干からびた相澤の「抜け殻」だけが残されているとのこと。そして彼女は、自らを宇宙人専門保険会社「COSMOS(コスモス)」の調査員と名乗ります。
相澤は、なんと「デデド星人」と呼ばれる地球外生命体で、120万円もの保険料の滞納や契約違反により、現在保険契約が失効状態となっています。
その後、相澤との電話によっても宇宙人としての事情が明かされることに。相澤が重大な契約違反を犯したと疑われた際、楓は特殊能力により見事に嘘を察知。
その結果、穂村に能力を見込まれ、銀河金融保険公社「COSMOS(コスモス)」に来ないかと直々にスカウトを受けます。物語の扉が開いてからは、「COSMOS(コスモス)」の調査員たちは、宇宙人が絡む様々な事案を解決するために奔走することに。
派手なバトルが繰り広げられる一方で、異星人たちの生い立ちや苦難までも繊細に描かれているSFヒューマンドラマです。
本作の魅力について
本作は、一般的な能力バトル漫画ではなく、様々なトラブルや選択がリアルに描かれていることが特徴です。「匂い」によって嘘を見抜くという特殊能力、更に保険という制度を通じて命に向き合う独自の切り口が魅力となっています。
SFを超越した人間ドラマであり、生命や倫理、家族といった重厚なテーマをとてもリアルに掘り下げています。新人調査員の水森、寡黙でクールな課長の穂村、更にベテラン調査員の砂噛(すながみ)やギャル調査員の鉄ソプラノ(くろがねそぷらの)など、様々なキャラクターの個性や成長も魅力といえるでしょう。
読み進めていくうちに、ピリピリとした緊張感と共に胸がジーンと熱くなる感覚までも得られる作品です。
命というものに真摯に向き合っていく
「宇宙人専門の保険会社」というテーマは前代未聞であり、そのうえ骨太の人情ドラマまでも楽しむことができる贅沢な作品です。「次巻の展開も気になる」「早くTVアニメ化してほしい」との応援の声も多数上がっています。
SF漫画で感動を味わいたい人、社会問題や倫理観をテーマにした作品が好きな人には特にお勧めしたい作品なので、この夏はぜひ「COSMOS」を読んで本作ならではの臨場感を味わってみてください。
小学館「COSMOS」公式HP:https://www.sunday-webry.com/episode/4856001361087694972
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