「人喰いマンションと大家のメゾン」の3巻が発売!予測不能だらけのSF冒険譚
- 2026/2/13
- 漫画
- 3巻, 人喰いマンションと大家のメゾン

公開日 2026年2月13日 最終更新日 2026年2月13日
「人喰いマンションと大家のメゾン」の3巻がついに発売されました。本作は「崩壊1秒前」の地球を舞台としたSF冒険譚であり、永遠の1秒を刻み続ける巨大なマンションの中で生き延びる人類の姿が描かれます。
主人公は、失われた友を取り戻すため、そして世界の正体を知るために未知の階層へと足を踏み入れます。では今回は、そんな「人喰いマンションと大家のメゾン」の3巻の発売情報やストーリー、魅力を詳しくご紹介していきましょう。
予想外の連続と重すぎる宿命を背負った少女
「人喰いマンションと大家のメゾン」の3巻は、2026年2月4日(水)に発売されました。本巻では、舞台となるマンションの根幹を担う「リサイクルシステム」の真実が明らかになります。
果てしない旅の中、ようやく青空の下へ辿り着いた主人公たちは、そこで予想外の光景を目の当たりにすることに。「人喰いマンションと大家のメゾン」は、田中空先生が原作を、あきま先生が作画を手掛けるコミック作品です。
2025年3月より、集英社が運営するWebコミック配信サイト「少年ジャンプ+」にて、隔週金曜日更新で連載されています。本作の主人公は、崩壊寸前の世界で重すぎる宿命を背負った少女。
壊れかけた地球に建つとあるマンションの中では、永遠の時間が流れており、そこに人々は暮らしていました。やがて14歳になった少女は、親友との別れを経て、謎だらけのマンションの秘密を解明しようと立ち上がります。
読めば読むほど謎は深まるものの、それがまたクセになる、不思議な世界へといざなってくれるシビアなSFストーリーです。
「人喰いマンションと大家のメゾン」のストーリー
物語の舞台は、太陽の膨張によって地球が飲み込まれる直前の瞬間。人類はこの絶望から逃れるため、時間の流れを極限まで引き延ばした特殊空間である巨大なマンションを建設しました。
外の世界では1秒しか経っていなくても、マンションの中では何百年、何千年も過ぎていく、まさに人類最後の「箱舟」。しかしこの箱舟を維持するためには、あまりにも残酷な代償が必要でした。
マンションを拡張・維持するための資材(鉄やコンクリート)は枯渇しています。そこで編み出されたのが、「不要になった人間を建材として再利用する」という狂気のシステムでした。
住民の価値が一定以下とみなされる、あるいは定員を超えると「マンションマン」と呼ばれる異形の存在に連れ去られ、文字通りマンションの壁や床、家具へと「加工」されます。
主人公のメゾンは、このシステムを管理し、誰をリサイクルに回すかを判断する、いわば死神のような役割を宿命づけられています。物語は、メゾンのたった一人の理解者であり、皮肉な名前を持つ少年・ジンケンがリサイクルに選ばれてしまうところから動き出します。
通常、リサイクルされた人間は意識を失い、ただの「モノ」になります。しかし、メゾンは彼を救いたい一心で、本来大家でも立ち入るべきではない「マンションの内部(小数点階)」へと足を踏み入れます。
現在発売中の3巻付近では、マンションの構造そのものに干渉する勢力や、メゾンの出生にまつわるヒントが登場し、物語は「生存」から「この世界の破壊か、再生か」という壮大なスケールへとシフトしています。
本作の魅力について
「人喰いマンションと大家のメゾン」は、単なるパニックホラーではなく、哲学的な深みと絶望の中の希望が絶妙なバランスで描かれているのが最大の特徴です。
まず、原作を手掛ける田中空先生の真骨頂ともいえる設定の作り込みが凄まじいです。「滅亡までの1秒」を永遠に引き延ばすという、物理的に破綻しているはずの状況を「マンション」という閉鎖空間で成立させているセンスが圧倒的です。
更にマンションの中でも、階層が違うだけで住人の常識や「人間としての形」すら変わってしまう多様性も。 「この世界のルールはどうなっているの?」という謎解きの楽しさが、ページをめくる手を止めさせません。
考えさせられるホラー×モラル
本作における最もユニークで少し怖い点は、「人間がモノ(建材)にされること」が当たり前の公共ルールとして受け入れられている点です。
度々登場する「リサイクル」という言葉は、人間がマンションに食べられることと定義されているのです。命を失ってもゴミにならず、マンションの一部として「生き続ける」こと、これを「幸福」と捉える住人もいれば、恐怖する住人もいます。
そうした中で、主人公・メゾンは「大家」という重すぎる宿命を背負いつつ、そのキャラクター性で物語を牽引しているといえるでしょう。
彼女は、14歳にして単なる冒険者ではなく、マンションを維持しなければならない立場にあり、住人の命を管理しては時に残酷な決断を迫られます。
システムの一部である彼女が、システムに抗って友人・ジンケンを救おうとする姿は、無機質なマンションの世界において唯一の「熱源」のように感じられます。
物語が進むにつれ、マンションそのものが「生きている意志」を持っているかのような描写が増えてきます。建物と人間が一体化した世界で、メゾンが「人間としての尊厳」をどう定義していくのか、そこが今後の最大の注目ポイントです。
美しくも異質なビジュアルに引き込まれる!
「人喰いマンションと大家のメゾン」の魅力は、ある意味悪役がいないところにあるかもしれません。マンションのシステムは、人類を滅亡から守るための唯一の正解として機能しています。
メゾンの「ジンケンを助けたい」という個人的な願いは、見方を変えれば「人類存続のシステムを壊すワガママ」にもなり得るのです。
そうしたシビアな要素が、あきま先生の描く可愛らしいキャラクターと融合することで起こる化学反応にも注目したいですね。その可愛さがあるからこそ、背景にあるグロテスクな要素が、より異質な美しさとして際立っているといえます。
集英社「人喰いマンションと大家のメゾン」公式ページ:https://shonenjumpplus.com/episode/17106567263957917249
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