
公開日 2025年10月23日 最終更新日 2025年10月23日
YOASOBI「劇上」の歌詞の意味は、ドラマ主題歌でもあるためとても注目されています。魅力溢れるYOASOBIの新曲、情報を深く知っておきたいですね。
では今回はYOASOBI「劇上」の歌詞の意味、そしてドラマ主題歌としての魅力について詳しくお伝えしていきましょう。
主題歌となるドラマとは
「劇上」はフジテレビでスタートしたドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』の主題歌のために書き下ろされました。
“この世界は舞台であって、人間はみな役者である”というテーマを軸に紡がれた楽曲です。YOASOBI初の試みとなる、コンポーザーAyaseのボーカル参加も実現しました。
『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』のあらすじ
三谷幸喜が25年ぶりに、ゴールデン・プライム帯の民放連続ドラマの脚本を手がけることになりました。三谷自身の経験に基づいたオリジナルストーリーでもあるのです。
1984年の秋、劇団「天上天下」の演出家の久部三成は、自分が演出するはずだったシェイクスピアの舞台劇『夏の夜の夢』の初日に、あまりの横暴な態度や性格から劇団を追い出されてしまいます。
そして行き場を失って彷徨い歩き、渋谷の繁華街・八分坂に迷い込みます。実は1984年の夏は「風営法」が大きく改正されて、厳しく取り締まられてからWS劇場ではかつてのようなステージができなくなっていました。
このため連日満員だった劇場が今はほとんど客もなく、ダンサーやスタッフも次々辞めて寂れた状態だったのです。
このような中で久部は、「どうせあと3週間で閉店するならシェイクスピア劇を上演する」と提案をします。
「劇上」の歌詞の意味について
暗闇の中で踊れ!野晒しの舞台で踊れ!「やってられないな」「冗談じゃないわ」と、叫び出してしまいそうな想いがあるのです。
誰もがそう、自分も同じだと感じるのでしょう。彷徨って歩いたとしても行き止まりなのです。この街は理想郷なのでしょうか。もしくは夢の墓場になるのかもしれない。
色めき立つ喧噪の隙間に灯るネオン灯があるのです。人知れず動き出す舞台があるのでしょう。
まばらに人と人がいるのです。閑散としたダンスホールがあるのでしょう。静かにただ主役を待つスポットライトがあるのです。
流れるミュージック、そして誰もが着込んだ不安ごと脱ぎ去る夜に幕は上がるのでしょう。暗闇の中で踊る!きらりゆらりと星も見えない夜に舞うのです。
ここに写して見えた影法師があるのでしょう。明日を探す僕たちの抽象的な概念や感情を具体的な物やシンボル(象徴)を使って表現する手法があるのです。
肌身をあらわにして踊るのです。強かに舞う姿はとても美しいものでしょう。やがてこの幕が降りた時に僕らは何者へと帰るのでしょうか。
もしもこの世界が舞台だとしたら、これも与えられた役回りなのかもしれない。例えば拍手喝采のように。
完成された喜劇に身を賭しているのです。指差されて笑われる日々は悲劇なのでしょうか。このままでいいのか、それともいけないのか。これについても全ては自分次第のようなのです。
救いのない日々や憂いも、物語の一幕だとしたのならたとえ今が哀れでも無様だとしても、主役を演じる命であれと願うのでしょう。
踊れダンス!今この劇上にて。この身ひとつで明日も見えない夜に舞うことができるのです。
今は誰も見向きもしないそんな役回りだとしても、知ったことではないと思えるのでしょう。
踊れダンス!野晒の舞台にて。がむしゃらに生きる僕らはとても美しいのです。いつかこの幕が降りるまでこの命を演じ続けるのでしょう。
この命を見せつけてやるのです。今この劇上にて踊れダンス!この幕が降りるその時まで。
ドラマとのリンクを強く感じる楽曲に!
役者は幕が降りる瞬間まで魂を込めます。これは人生という幕が降りる瞬間まで、精一杯生きる人達と同じでしょう。
情熱の大切さや強さ、そしてドラマとのリンクに対しても感じられる魅力溢れる楽曲に仕上がっているのです。
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