公開日 2019年8月10日 最終更新日 2021年10月3日
琴音という歌手は、当時現役高校生歌手として話題を集めたシンガーソングライターです。プロとしてデビューをしたのは、ある番組がきっかけとなりました。
そこで、審査員を驚かせるほどの個性や表現力があったため、デビューが決まったのです。琴音の最初のシングルが「今」。今回は琴音と「今」がなぜオススメなのか、この理由についてお伝えしていきましょう。
内気な性格だった琴音
内気な性格で、人と話すのが苦手だった彼女を救ってくれたのが音楽という存在でした。歌を通じることにより、人前に出るためらいが少なくなったと彼女は語っています。
小学生時に出場したコンテストにて二度の連続優勝。その後、中学生の頃にはバンドを結成して音楽活動をおこなってきました。
「今」の歌詞について
青春は明るくて輝いたものというイメージ。でも本当はそれだけではなくて、悩み苦しむ時も多々あるのです。
こういう中で、疑問に思う出来事もあるでしょう。それを納得のいく正解ではないものを押し付けられる時も。
「あるがままの自分でいい、変わることはくだらない」とこの曲は言っています。でもここで言う「変わる」は、自分の思いを捻じ曲げられるように変わる必要がないという意味でしょう。
でも時には変わらなければいけないこともあるでしょう。そういった中でも、無理に変わらなくてもいいよと言っているのです。
過去と未来について、忘れたい思い、そして守っていきたい未来についてこれらが混ざり合いながら、「今」となっていくように感じます。
日々の中で、迷い悩み続けてもそれでいい。この中で正論を見つける必要もなければ、どれが正論なのか本来は分からないのです。
こういう中で無理に正論にしてしまうので、世の中は混沌としてきてしまうのかもしれません。例えば完璧なものも、100%の正解もないですよね。
それについて人は、これを完璧だと言い正解だと伝えてくる。この時に、自分自身をしっかり持っていなければ、流されて自分らしくいられなくなってしまうのです。
この曲には、そういったメッセージが込められているように感じました。
琴音の音楽が好かれる理由
深く世の中を見ている、そして自分なりに感じたことについても正直に飾らずに伝えることができる。
こういったアーティストなので、同年代の人からだけではなく様々な年代の人から指示を受ける可能性があるでしょう。
人の生き方、考え方について年齢的にまだ若い彼女が、ここまで色々と模索しながらも伝えてくれている言葉を、私たちは真摯に受け止めたいですね。