公開日 2019年7月2日 最終更新日 2020年7月10日
『白日』はKing Gnuのシングル曲として、今も人気が高いです。坂口健太郎主演ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」の主題歌として書き下ろされました。
ではなぜ『白日』が、今も人気を維持しているのか、その魅力について見ていきましょう。
音程について
この曲を聴いた人は、音程の幅に驚くケースが多いのではないでしょうか。旋律の上下の動きについて、激しさを感じる人もいるでしょう。
音程についてあまり変わらない曲に対して、人は安定感を得られるもの。でも逆に、音程について色々と変化があるような曲は、人に対してインパクト与えることができるのです。
この曲の音程の変化を知ると、更に聴き入ってしまうケースが多いでしょう。
『白日』の歌詞の魅力とは
曲の主人公の、過去を憂う思いが伝わってくる曲です。今の自分が器用に生きられない。それについても、十分理解をしているように思います。
自分には、何ができるのか、そして何になれるのかについて自問自答をしながらも、悩み続ける日々を過ごしているのでしょう。
逢いたいと思う人がいるのですが、離れてしまっているのが現在の状態なのです。でもまた他の場所で逢えたのなら、名前だけでも憶えていてほしいという切ない願いが伝わってきます。
さよならを認めなければいけないけれど、それができない。だからどうか雪に全てを包んで隠してしまってほしいと感じるのです。
普段から仲良しだったことが、離れてより深く感じる時も。でもいつしかサインを感じながら、離れてしまうのでは…と不安だった時期もあるのでしょう。
季節を越えて、もし出逢えた時には大切に思う相手の名前を呼びたい、と願う主人公の気持ちがとても切ないですね。
冬から春に向けて、何かを夢見てそして希望を持ちながら進みたいと考えているのでしょう。でもそんなに簡単に、心は割り切れるものではなく悩み苦しんでしまうのです。
語りかける歌詞が印象的
この曲の中には、誰かに語り掛けるような歌詞が多いので、聴き手としてはまるで会話をしているような気持ちになるでしょう。
それも『白日』の魅力のひとつなのです。固くて難しい言葉ばかりが並んでいると、聴いていて苦しくなる時も。
でもこの曲は、聴いている人に対して優しく問いかけるような歌詞があるのです。その中で「誰かに教えてほしい」という思いを伝えているのでしょう。
『白日』はこれからも人の心に残る曲
ただ失恋の曲として印象的なだけではなく、様々な魅力を持っている曲です。だからこそ、これから先も人々に愛されて、聴き続けていかれる可能性が高い曲でしょう。
こういうサウンドもあるんだ…と、不思議な感覚を与えてくれるのも、この曲の魅力なのです。