プロ野球のFA取得選手、2020年は大注目の選手が目白押しです。ドラフト会議が終わり来年の新戦力が見え始め、シーズンも終盤です。
来年の戦力として影響が大きいFA取得選手が、残留するのかFA権を行使するのか、とても気になりますよね。注目される2020年のFA取得選手について紹介しましょう。
FA制度について
FA(フリーエージェント)制度は、1993年のシーズン終了後に日本では初めて採用され、落合博満(中日→巨人)、駒田徳広(巨人→横浜)が印象的でした。
制度の内容は改変されてきましたが、選手の権利として移籍が認められるので、これまでも大きなドラマを作り、プロ野球を活性化していると言えるでしょう。
現在の制度は、1軍登録が145日以上の条件を高卒の場合8年、大卒や社会人出身の場合7年で、国内移籍FA権を取得できます。海外移籍のFA権は、全選手9年の1軍登録が条件です。
公式サイト:https://npb.jp/announcement/2019/fa_about.html
2020年のFA取得の注目選手
トレード以外で選手が移籍するFA制度は、獲得を表明する球団との条件が合えば、選手の意志で移籍できます。主力として活躍する選手の移籍もあり、毎年注目されますが、2020年は特に注目する選手が多いのが特徴です。
大野雄大(中日:投手・左投左打・32歳)
京都外大西高・佛教大出身で、2010年のドラフト1位。中日のエースピッチャーで完投能力が高い左腕は、今シーズン絶好調で沢村賞も手が届きそうな安定感があります。
エース級の左腕をどの球団もほしいので、FA権行使を表明するのが残留するのか大注目の選手です。
山田哲人(ヤクルト:内野手・右投右打・28歳)
履正社高出身の2010年ドラフト1位で、2014年から大ブレイクした俊足強打の2塁手。過去1人しか達成していないトリプルスリー(本塁打30本・打率3割・盗塁30以上)を、唯一3回も成し遂げた選手です。
年俸が高いことがネックになるかもしれませんが、FA権を行使すると、ソフトバンクや楽天などが獲得を表明する可能性があるでしょう。
西川遥輝(日本ハム:外野手・右投左打・28歳)
智弁和歌山高出身の2010年ドラフト2位。盗塁王を3回も獲得しているスピードが最大の武器です。海外移籍をポスティングシステムで希望するのか、FA権を行使するのかが注目されます。
小川泰弘(ヤクルト:投手・右投右打・30歳)
愛知成章高・創価大出身で2012年のドラフト2位。和製ライアン、ライアン小川などと呼ばれる豪快なフォームが特徴です。今年8月にはノーヒットノーランを達成し、存在感を増しています。
田中広輔(広島:内野手・右投左打・31歳)
東海大相模高・東海大・JR東日本出身で2013年のドラフト3位。菊池選手と共に内野の要として、広島を支え続けてきた守備の名手です。
梶谷隆幸(DeNA:外野手・右投左打・32歳)
島根開星高出身の2006年高校生ドラフト3位。今シーズンは首位打者争いをする活躍で、シュアな打撃が魅力です。
他にも、西武の増田達至やロッテの松永昂大など、注目選手が盛り沢山でFA権行使の行方が楽しみですね。