Level Up Future

笹生優花というゴルフ界の超新星が、8月に彗星の如く現れ、輝きを放ちました。異例の幕開けとなった2020年のJLPGAツアートーナメント2戦目と3戦目に連続優勝を果たし、一躍注目を集めています。

昨年11月にプロテストに合格し、今年からプロとしてツアー参戦を始めたばかりの19歳。驚異の才能を持った逸材、笹生優花（さそうゆうか）について紹介いたしましょう。

まるでタイガー・ウッズのよう

ツアー2戦目の「NEC軽井沢72」で最終日に同じ組でプレーした藤田さいきが、「タイガー・ウッズと回っているようだった」と表現し、女タイガーや和製タイガーなどという異名がつきました。

タイガー・ウッズの勝負服と同じ、赤いシャツと黒いパンツを着用していたからだけではありません。圧倒的な飛距離のパワー、スイングスピード、堂々としたプレーは新人とは思えない風格やオーラを感じさせました。

鍛えあげた足腰がパワーを生み出す

笹生優花（さそうゆうか）は、2001年6月20日生まれの19歳（B型）。日本人の父とフィリピン人の母のもと、フィリピンで生まれました。現在は両方の国籍があります。

幼児期に日本に移り住み、父の影響でゴルフに興味を持ちます。8歳の時に宮里藍さんのようなプロになりたいと、ゴルフを習い始めました。

本格的にゴルフに打ち込む環境として、費用も安いフィリピンに戻ります。父との過酷なトレーニングを、毎朝5時からおこないました。

バーベルを担いでスクワットや、ランニング・自転車こぎ・ボクシング・重いバットで左右の素振り・野球の守備練習・バスケットなどを両足首にウエイトをつけてのトレーニングで、足腰を10年間鍛えあげました。

両足首にウエイトは徐々に重くして片足2キロまで増え、強靭な体を作ったのです。プロで世界一になることを目標にして、毎日トレーニングを続けた精神力も凄いですね。

プロテスト合格後に、ジャンボ尾崎の練習場（ジャンボ邸）で笹生のスイングと飛距離を見て、足腰の強さにジャンボも驚嘆します。即、ジャンボの門下生に合格し、世界のトップを目指せる逸材とジャンボも認める存在です。

https://www.lpga.or.jp/members/info/1004274

最初から世界が目標

日本ツアーで既に2勝しましたが、冷静な喜び方でした。日本が通過点に過ぎず、目標は最初から世界で活躍することだからでしょう。

世界一を狙える驚異の逸材が現れました。語学も堪能で日本語、英語、タガログ語（フィリピン語）を流暢に話し、タイ語と韓国語もある程度できるということに驚きです。

優れているのは運動能力だけでなく、とても聡明なのです。日本語より英語のほうが得意であり、海外生活が長いので、海外ツアー挑戦はビハインドにはならないでしょう。数年後には、世界に大きく羽ばたいている笹生優花を応援できそうですね。