佐野がDeNAの4番打者として、堂々たる成績を残し存在感が増しています。2020年プロ野球シーズンの開幕から、横浜NeNAベイスターズの主砲として4番を任された佐野恵太選手。
昨年まで佐野恵太選手のことを、あまり知らなかったという人も多いのではないでしょうか。見事な活躍で首位打者争いをしている、佐野恵太選手について紹介しましょう。
2016年のドラフト指名
佐野恵太(さのけいた)選手は、1994年11月28日生まれ25歳(2020年10月現在)。岡山県岡山市南区の出身です。身長178cm・体重88kg、右投げ左打ち。
小学1年生で野球を始め、中学時代は倉敷ビガーズに所属し、全国準優勝もしています。U15日本代表にも選ばれるほど活躍し、広島の野球名門校・広陵高校に進みます。
2年の途中まで内野手でしたが、強肩を見込まれ捕手にコンバート。強打の選手としてチームを牽引するも、甲子園出場の夢は叶わず、大学で野球を続けました。
明治大学では、主に1塁手として2年から出場し、3年でレギュラーとして活躍します。2016年のドラフト会議では、佐野の名前がなかなか呼ばれないまま、支配下登録選手の指名が各球団終わり始めていました。
横浜DeNAの最後9巡目に指名され、全球団では84番目で最後から4人目、セ・リーグでは最後の指名でした。なんとかドラフトに掛かったという印象も。
高田繁GM(当時)が、明治大学の先輩ということもあったのかもしれません。バッティングセンスに光るものを見出してくれていたのでしょう。
公式サイト:https://www.baystars.co.jp/players/detail/1600089
ラミレス監督の大抜擢
2017年の1年目から開幕1軍のメンバーに入りましたが、代打としての起用が多く、1軍と2軍を行き来する状況が続きました。3年目の2019年には代打で結果を残し、勝負強さが評価され始め、先発での起用もされるようになります。
シーズン終盤の方では、4番を任されることも。登録は内野手ですが、外野手での起用が増えました。2019年オフには、チームの大黒柱である筒香嘉智選手(28歳)が、メジャーリーグ挑戦でレイズに移籍します。
ぽっかり空いた大きな穴を外国人選手で埋めると思いきや、レギュラーを掴み始めたばかりの佐野選手をキャプテンに指名し、4番レギュラーに大抜擢。
ラミレス監督の選手を見る目には、確かなものを度々感じます。2020年に佐野選手は確実に覚醒したと言えるでしょう。首位打者争いをするだけでなく、本塁打も20本を超え、強打者の仲間入りをしました。
伯父が名選手として活躍
佐野恵太選手の伯父(母の兄)が、元プロ野球選手の佐々木誠なのです。巨人の菅野智之投手と原辰徳監督の間柄と同じですね。
佐々木誠は、南海やダイエー・西武などで活躍し、走・攻・守に優れた名選手です。1993年に西武の秋山幸二を含む3対3の超大型トレードには、本当に驚かされました。
現在は鹿児島の城西高校の監督をされています。佐野恵太選手も、伯父を越えるような名選手の道を歩み始めました。今後の活躍にも注目していきたいですね。