中井卓大は「ピピ」の愛称で、スペインでも有名です。名門チームの下部組織で頑張って着実に成長を続けている16歳のサッカー選手で、スペインに限らず世界で、才能あふれる期待の若手選手のひとりとして注目されています。
将来の日本代表を引っ張る存在になってくれると、期待が高まる「ピピ」こと中井卓大について紹介しましょう。
天才少年「ピピ」
中井卓大(なかいたくひろ)は、2003年10月24日生まれの16歳、滋賀県大津市の出身です。幼い時に思ったようなプレイができず、悔しくてピーピー泣くことから、親が「ピピ」と呼ぶようになり、愛称として定着しました。
負けず嫌いが上達する才能のひとつなのでしょう。小学2年生の時に、6年生が太刀打ちできないプレイを見せていました。2012年日本で開催されたレアルマドリード・ファンデーションキャンプに参加し、天才少年のテクニックに名門チームのスタッフが驚愕します。
レアル・マドリードの下部組織の入団テストを9歳で受け、世界中から選ばれた少年の中でもただ一人合格、10歳でスペインに渡りました。
下部組織で飛び級か?
名門レアル・マドリードの下部組織(カンテラ)は13ものカテゴリーがあり、熾烈な競争をしています。トップチームへの昇格を目指して、世界中の才能が集まるのです。
トップチームの下に年齢制限なしのカスティージャ(レアルのBチームに該当)があり、フベニールA(U-19相当)、フベニールB(U-18相当)、フベニールC(U-17相当)、カデーテA(U-16相当)と1歳毎のカテゴリーにU-8相当まで分かれています。
16歳の中井卓大は、2019-2020シーズンをフベニールC(U-17相当)に所属し頑張っていましたが、「UEFAユースリーグ」のメンバー40人の登録に最年少で選出されたことで話題になっています。
このユースリーグメンバーにはフベニールAから選出されることが基本なので、飛び級的な扱いとも言えるでしょう。将来性豊かな才能に、期待の高さがうかがえます。
2020-2021シーズンを、フベニールAかBのどちらに所属するのかの発表はまだされていませんが、着実に階段を上がっているようでうれしいですね。
久保建英との共演に期待
スペインの名門バルセロナの下部組織で成長した久保建英と、レアル・マドリードの下部組織で成長している中井卓大には共通する部分もありますね。天才少年として10歳くらいでスペインの名門に認められ、夢を追う二人は日本サッカー界の宝です。
2歳の年の差ですので、二人が共演する可能性は十分にあります。日本代表、それからレアル・マドリードで実現するかもしれません。
久保はレアル・マドリードからレンタルされ、ビジャレアルでの活躍が期待されています。同じレアル・マドリードの組織に所属する日本が誇る二人。何年後か、世界一の名門チームを引っ張っているのはこの二人かもしれません。