公開日 2024年10月25日 最終更新日 2024年10月25日
ヨルシカ「アポリア」の歌詞の意味については、ヨルシカの新曲でもあることからとても注目されています。
テレビアニメのエンディングでもあるので、より深く内容を知っておきたいですね。では今回はヨルシカ「アポリア」の歌詞の意味、テレビアニメのエンディングとしての魅力も詳しくお伝えしていきましょう。
エンディングテーマとなるテレビアニメとは
ヨルシカの新曲「アポリア」は、NHK 総合テレビにて10 月から毎週土曜午後11 時45 分に放送がスタートするテレビアニメ『チ。 ―地球の運動について―』のエンディングテーマです。
『チ。 ―地球の運動について―』は、2022年4月に「ビッグコミックスピリッツ」での連載が終了しました。その後の6月のアニメ化発表から2年が経ったのです。そしていよいよ2024年10月からテレビアニメ放送開始となりました。
こちらの作品は第26回手塚治虫文化賞のマンガ大賞以外にも、数々の賞を獲得しています。若き天才作家魚豊(うおと)が、地動説を証明することに自らの信念と命を懸けた者たちの物語です。
「アポリア」の歌詞の意味について
描き始めた時、あなたは小さくため息をしたのです。ため息の理由は、周りから反対されたり認められなかったりしたからかもしれません。
あんなにも大きく波打つ窓の光の束が、あなたの横顔に跳ねているのが見えたのでしょう。おそらく二人のいる窓の外には、海が広がっているのです。
僕の体は雨の集まりで、とても暗く冷たい。でも貴方の指は、春の木漏れ日のように柔らかく穏やかなのでしょう。
紙に弾けたインクの影は、僕たちの横顔を描写しているのです。対照的な二人が出会い、変化が生まれる前振れのように感じます。
長い夢を見たのです。僕たちは気球、つまり際限のない知の欲求にいたのです。遠い国の誰かが月と見間違うほどに、高く上がっていきたい思い。
魂がとても大きくそして強く跳ねたのです。あなたは白い魚の群れに見惚れているのでしょう。それは届くことのない美しい輝きなのかもしれません。
描き始めて、あなたは小さくため息をしたのです。自分の思うように進まない、そんなもどかしさもあるのでしょう。あんなに大きく波打つ線やためらう跡が、あなたの指先を跳ねているのです。
長い夢を見たのです。僕らの気球が進んでいくのでしょう。あの星もあの空もペンキだったらいいのに。人にとって現実だと思うものも、実はただの虚像でしかないのです。
あの海を見たら、魂が酷く跳ねたのです。気球で高く上がることで見えた景色なのでしょう。水平線の色にあなたは見惚れているのです。
これまでの世界を飛び出し、広い地平を見たのです。僕たちの気球は更に進むのでしょう。この夢があの日に読んだ本の続きならいいのにと、高揚した気持ちになっているのです。
あの海を見た時に魂が酷く跳ねたのです。水平線の先を僕らは知ろうとしているのでしょう。白い魚の群れをあなたは探しているのです。
ヨルシカ(n-buna)のコメント
ヨルシカは新曲「アポリア」に込めた想いとして、「アポリアは哲学の言葉で、答えのない問いや、困惑を意味します。」「知りようのないものを知りたいという心を、アポリアになぞらえながら書きました。」とコメントをしています。
歌詞に「気球」が出てくるのですが、これについては「際限のない知の欲求の喩えです。気球は地表を離れて、段々と高く登っていく。気球の中から下を覗くと、地表にいた時とは違う景色、海が見えて、そこには魚の群れが白く光っている。そういう曲です。」「僕の中でのチ。の解釈は「知」です。」と伝えています。
ファンに向けては「素晴らしい原作の、その映像化に携われたことを光栄に思っています。よろしくお願いします。」と綴っています。
これから先に続く物語を感じる曲に
現実とそうではない世界、このような中で探求心を持ちながら進んでいこうとしている思いが伝わってきます。
それがアニメの世界ともリンクをしているのでしょう。これから先にどのような世界を見ることができるのだろう、そう思えるような魅力的な仕上がりになっているのです。
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