公開日 2019年10月2日 最終更新日 2020年7月10日
浜田省吾がニューシングルとして『凱旋門』をリリースしました。これは80年代前半に発表された楽曲の中から、82年発売のアルバム「PROMISED LAND~約束の地」より、リレコーディングされた曲です。
凱旋門というタイトルについて
浜田省吾の曲には、映画のタイトルを題名にしていることがあります。その中でも『凱旋門』
は、1952年に実際に映画として存在していて、パリの戦争に関わる恋愛物語でもあるもの。
浜田省吾の曲の中で「どこかで聞いたことがあるのはなぜだろう?」と思うタイトルについては、外国映画のタイトルと同じということが、関係しているのかもしれません。
それにまつわる曲にしているのか、もしくは響きが関係しているからなのか。これも浜田省吾の曲の魅力のひとつと言えるでしょう。
歌詞の意味について
今、目の前にいるのは今までひとりきりで過ごしてきたからこそ、大切な存在だと感じる人。
一度は離れてしまった二人ですが、再び会うことができたのでしょう。戦争をイメージする歌詞の中、人は誰もが戦い疲れた兵士のようなものかもしれないと思える曲です。
失くしたものは確かにとても重く、忘れることができないと感じるもの。そして、これから先にもずっと心に思いながら生きていくのです。
この辛さや苦しさからは逃げられず、ただ歩いていくしかない。でも今、目の前にいる自分は大切な人だけのもの。
つまりは過去の苦しみではなく、二人の愛はこれから先に未来へとつながっていくものなのです。そう信じてほしいと願う男性の切なさが伝わってきます。
愛は幸せや喜びだけを与えてくれるものではなく、悲しみを残していく時もあるでしょう。愛だけを信じて生きていけない、そう思う時代もあるかもしれません。
なぜなら愛だけを信じてしまうと、失った時がとても辛いから。それなら愛は悲しみも連れてくると思い、心を切り替えるのも必要になるでしょう。
でもそんなふうに強く生きられない、人は一人では強くなれないからです。愛を信じていたい思い、この思いを大切に生きてきたからこそ、本当の愛に出会うことができるはず。
この曲を聴くと、再会できた二人の今後の幸せ、会えなかった時期の長さを感じます。もう二度と離れない、離れたくないと思う二人の強くて深い気持ちが表現されている曲と言えるでしょう。
浜田省吾の存在について
浜田省吾は、長い期間多くの人に様々な思いを与えてくれたアーティストです。時には励まし、時には癒し、時には優しさを与えてくれました。
安定感のある低い声、そして表現力の高さから聴く人のことをこれからも感動させ続けるのでしょう。