公開日 2019年10月5日 最終更新日 2020年7月10日
8月に行われた「AIG全英女子オープン」(女子ゴルフの世界5大メジャー大会のひとつ)を制した渋野日向子選手。
『スマイルシンデレラ』と呼ばれ、思い切りのいいプレーとトレードマークの笑顔で、世界中を魅了しました。この快挙以降、ツアーのギャラリーが急増するなど、シブコ・フィーバーが毎週巻き起こっています。
渋野日向子の快進撃
2018年プロテストに合格し、同年唯一出場したツアー戦でホールインワンを成し遂げ、強運とその実力の片鱗を見せていました。
本格的ツアー参戦の1年目、2019年5月の国内メジャー大会初戦の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」を、大会史上最年少(20歳178日)で制覇。国内メジャー大会で、ツアー初優勝を成し遂げました。
6月30日「アース・モンダミンカップ」最終日で4位にくい込み、獲得賞金ランキングが8位から3位に浮上。ランキング上位5人に与えられる「AIG全英女子オープン」の出場権を、滑り込みで勝ち得たのでした。
7月の「資生堂 アネッサ レディスオープン」で国内ツアー2勝目を挙げて、いよいよ海外初試合に挑みます。
「AIG全英女子オープン」で輝いたスマイル
8月1日~4日英国ミルトンキーンズのウォバーンGCで開催された「AIG全英女子オープン」。予選通過を目標に臨んだ1日目と2日目を、2位の好位置で見事に突破。
海外で無名の日本人選手は、注目され始めました。3日目には単独首位に立つ活躍、ギャラリーと笑顔でハイタッチをして喜びを共有する異例のスタイルはファンを魅了し、どんどん応援するギャラリーが増え始めました。
最終日、一時3位まで落ちるも終盤の巻き返しで首位に並び、運命の18番最終ホール。優勝がかかった5mのバーディーパットを、しっかり打ち切りカップに沈めました。
海外ツアー初出場で初優勝、しかも樋口久子以来となる42年ぶり二人目の日本人女子による、世界メジャー大会制覇の快挙でした。
奇跡の8打差逆転優勝
9月には国内試合における、連続オーバーパーなしの記録を29ラウンドとする新記録を樹立。その後、連続オーバーパーなしの記録は途切れたものの「デサントレディース東海クラシック」での、9月22日最終日に首位と8打差の20位タイから、奇跡のような大逆転優勝は圧巻でした。
国内ツアー3勝目挙げ、史上2番目の記録で獲得賞金1億円を突破しました。賞金ランキングも2位に浮上。賞金女王も視野に入り、残り9戦の争いが楽しみです。
9月23日付の世界ランキングは11位。15位以内をキープし東京五輪出場権を得て、メダルを狙ってほしいですね。
国内メジャー4大会の覇者は
第1戦 ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ(5月)
優勝:渋野日向子(初優勝が国内メジャー大会)
第2戦 日本女子プロゴルフ選手権大会 コニカミノルタ杯(9月)
優勝:畑岡奈紗(世界ランキング6位、渋野らと同じ98年度生まれ黄金世代を牽引)
第3戦 日本女子オープンゴルフ選手権(10月3日〜6日)
現在開催中。はたして優勝者は?
http://www.jga.or.jp/jga/jsp/2019/07-0/top.html
第4戦 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(11月28日〜12月1日)
賞金女王をかけた最終戦を制するのは?