さかなクンと言えば帽子がトレードマークです。明るいキャラクターで分かりやすく魚のことについて語る姿が親しみやすく、子供を始めみんなに愛される存在です。
タレントと言うよりも、本職は魚類学者。国立大学の東京海洋大学名誉博士で、客員准教授を務めている凄い人なのです。2020年2月に、さかなクンが国会に出席したことが話題になりました。さかなクンについて紐解いていきましょう。
さかなクンのプロフィール
本名は宮沢正之、1975年8月6日の44歳です。東京出身、神奈川県綾瀬市育ち。父は著名な囲碁棋士・宮沢吾朗九段です。
幼い頃から絵を描くことが大好きで、ゴミ収集車やトラック、水木しげるの妖怪をよく描いていました。転機は小学2年の頃に友達が描いたタコの絵。
以来タコの虜になって、海の生き物に興味を持ちます。母がいつも絵をほめてくれ、魚屋や水族館によく連れて行ってくれました。
小学生の卒業文集には、水産大学の先生になることが夢と書いています。好きなことに夢中になり極めて、今では東京海洋大学名誉博士で客員准教授に、すごいですね。
現在は千葉県館山市に在住。館山市のふるさと大使(おさかな大使)も務めています。
公式サイト:http://www.sakanakun.com/
なぜハコフグ帽子をかぶるようになったのか?
高校3年の時、「TVチャンピオン」(テレビ東京)の魚通選手権で準優勝、その後5連覇を成し遂げ殿堂入りの快挙。この番組でMCの中村有志が「さかなクン」と呼んだことが、名前のきっかけです。この時はまだハコフグ帽子をかぶっていませんでした。
2001年25歳の頃に、「どうぶつ奇想天外!」(TBS)の出演がハコフグ帽子をかぶるきっかけになりました。印象的なキャラをつけて、覚えてもらうために考案したものです。
子供の時に魚屋の水槽で見たハコフグが、他の魚に体当たりされてふらついても、一生懸命に泳ぐ姿に元気をもらったそうです。
元気をもらったハコフグを頭にかぶって、元気をみんなに届け続けています。今ではいろいろなタイプのハコフグ帽子を、シーンや季節に合わせて使い分けているのです。
国会でトレードマークの帽子が認められる
2020年2月12日、国会にトレードマークのハコフグ帽子をかぶったさかなクンが登場しました。参議院国際経済・外交に関する調査会に、魚類学専門家の参考人として出席。
地球温暖化の影響、プラスチックゴミの問題、水産資源の管理と保護などについて、得意のイラストで自作のフリップを使って分かりやすく説明し意見を述べました。
本来、国会では帽子などの着用を禁止しているのですが、異例の許可です。普段からハコフグ帽子は、体や皮膚の一部と表明しているさかなクン。
さかなクンの場合は品位・礼節に問題ないとして特例での帽子着用が認められたのです。これまでの、さかなクンの真摯な取り組みやすばらしい実績、社会への貢献は、その個性を超越し、国会をも認める凄い人であると再認識できたエピソードです。