モグライダーのネタはハプニングがあってこその面白い漫才で、人気が上昇しています。2021年12月、「M-1グランプリ2021」のファイナリストとして初の決勝に進出し、知名度が大きくアップした注目のコンビです。
今回は、モグライダーにスポットライトを当ててみましょう。
トップバッターで大健闘
M-1グランプリ2021でトップバッターとして登場し、ネタを披露したモグライダー。美川憲一の代表曲「さそり座の女」をネタにした漫才でした。
歌い出しの歌詞が「いいえ」から始まることに着目して、曲の歌い出しの部分だけで4分間のネタにしてしまう斬新なネタです。一番手で大いに盛り上げるステージでした。
トップバッターは得点が出にくい傾向があると言われるなか、637点という歴代のトップバッターでは最高得点をもらいます。最終的には8位という結果でしたが、視聴者にインパクトを与えた点では、もっと上位に値する大健闘と言えるでしょう。
錦鯉が優勝を果たした瞬間に、モグライダーが心から喜んで称える姿に人柄の良さが感じられて、とても素敵でした。
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美川憲一と共演が実現
M-1グランプリで「さそり座の女」のネタをするモグライダーを美川憲一本人も観たそうで、美川憲一との共演が実現しています。M-1グランプリ後間もなく、YouTubeチャンネル「美川憲一のおだまりチャンネル」に出演オファーをされたのです。
2022年1月12日に動画が投稿されています。カラオケボックスでのドッキリ企画で、驚きと感激のコラボでした。美川さんの気さくさや心の大きさが感じられ、スタッフの素早い企画力も流石です。
モグライダーの経歴について
モグライダーは、芝大輔とともしげのコンビで、マセキ芸能社所属です。マセキ芸能社からのM-1ファイナリストはナイツ以来で、11年ぶりのことでした。
ツッコミ担当の芝大輔は、1983年7月25日生まれの38歳(2022年3月現在)、愛媛県松野町の出身です。2003年に芸人の道に進みます。
吉本興業の養成所NSC東京校の9期生同期には、ハリセンボン・ライス・しずる・パンサーの菅・囲碁将棋など。さらに鬼龍院翔もいました。
ボケ担当のともしげ(本名:友繁良宣)は、1982年5月31日生まれの39歳(2022年3月現在)、埼玉県飯能市の出身です。2004年に芸人の道に進みます。
人力舎のスクールJCAの13期生同期には、三四郎がいます。
お互いそれぞれのコンビで活動していましたが、長く続かず何度も解散を経験し、マッチする相方を探していていました。芝がともしげのナチュラルな魅力を気に入り、2009年にコンビ「モグライダー」を結成します。仲の良い三四郎の紹介でマセキ芸能社に所属するようになりました。
ハプニングを笑いにする卓越した技術
モグライダーのネタにはハプニングがつきものです。ネタ作りはツッコミ担当の芝大輔がおこなっていますが、ともしげがセリフを間違ったり戸惑ったりすることが、ナチュラルなボケになっていて、的確に対処する芝大輔の力量があってこその笑いのスタイルが特徴です。
知的でキレがあり才能豊かな芝大輔と天然系のゆるさが面白いともしげが、化学反応を起こして笑いを生んでいます。萩本欽一と坂上二郎で一世風靡した伝説的な昭和の大スター「コント55号」の笑いのベースにも通じる部分があるように感じます。
ともしげをできるだけ自由にして良さを引き出すために細かな台本は作らず、ハプニングをアドリブで即座に笑いに変える芝大輔のツッコミの卓越した技術は、芸人仲間からも高く評価されています。
2022年のM-1グランプリに期待
M-1グランプリ2021で優勝した錦鯉が50歳と43歳の年齢でも話題ですが、モグライダーは39歳と38歳で、決勝出場中2番目の年長コンビでした。結成15年までM-1の出場資格があるので2024年がラストイヤー、まだ3回のチャンスが残されています。
2022年のM-1グランプリでさらに進化したふたりの化学反応を期待しましょう。
公式サイト:https://www.maseki.co.jp/talent/mogurider
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