「ミオの名のもとに」の1巻がもうすぐ発売される予定です。このコミックは集英社・りぼんにて連載中なのですが、原作を文川よし乃が、作画をたしろみやが担当しているということもあり、一般的な少女漫画とはまた違った魅力がありそうです。
今回はそんな「ミオの名のもとに」の1巻の内容や登場人物の特徴などをお伝えしますね。
「ミオの名のもとに」のあらすじ
「ミオの名のもとに」の舞台となった世界には、人間とは異なるスキルや姿を持つ「能力者」が存在します。サーカスで活躍する能力者、人の傷を癒せる能力者などもいるのですが、人間主義国「ブログニグ」はとても厳しい社会。
主人公・ミオはブログニグの姫君で、召使やドクターからも大切にされているのかと思いきや、実際はそうではないのです。
ミオは人魚の力を持った能力者。人間になるための薬などを用いて治療を進めている段階なのですが、それは隣国・アクアティアのチカ王子と結婚するためでした。
ミオの身の回りの生活はとても窮屈です。生まれ持った能力を認めてはもらえず、実の父から制約を受け、個性を封印しなければならないのです。
そんな中、ミオのもとへやってきたのは、ユウリ・バンというクールな青年。様々な国に関する知識があるため、ミオの教育係が適任なのではないかと、アクアティアから迎えたということでした。
ミオがユウリに持った第一印象は「怖い」だったものの、少しずつ人間らしいあたたかみのある部分が見えてきて、二人は打ち解けていきます。
そこでミオが知ったこと、ユウリが得たものとは、一体何なのでしょうか。
このコミックの魅力
「ミオの名のもとに」は、少しおしゃれな印象を受ける洋風ファンタジー。しかし実際にはもっと深いメッセージ性があり、ストーリーとしてもかなり完成されています。
一見クールな青年・ユウリも、知れば知るほど魅力があふれてきて、ミオに信頼されるのも納得がいくでしょう。本当の自分を認めてもらう、ありのままの姿で生きていくということは、現実社会でもよく取り上げられる内容です。
「ミオの名のもとに」はファンタジー的要素の強い作品ではありますが、そういったところからも訴えかけてくるものがあり、読者の心に響くのでしょう。
ヒロイン・ミオについても、純粋で穏やかな性格が魅力といえます。周りの人に自ら逆らおうとすることはなく、ストレスやプレッシャーを感じてはいながらも、静かに受け入れてきました。
しかしユウリと出会い、そうすることに違和感を覚えるようになったミオ。「人間でいなければならない」とは思わずに、ありのままの自分自身を表現できるようになっていってほしいですね。
ユウリそしてチカ王子の正体は?
「ミオの名のもとに」の主人公・ミオには、婚約者の青年がいます。隣国・アクアティアの王子なのですが、ミオとは手紙でのやりとりを主としているので、正体については未だ不明。
またユウリ・バンの正体についても、今後「ミオの名のもとに」のストーリーが進むにつれて明かされていくはずなので、ぜひ期待してみましょう。
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