公開日 2024年12月4日 最終更新日 2024年12月4日
「零れるよるに」の最新刊は何巻なのか、どのようなストーリーなのか気になっている人は多いでしょう。本作は、漫画誌で大注目を浴びている痛切な恋の物語です。
愛を知らない少年と少女が肩を寄せ合い、純粋で遣る瀬無い恋をする作品となっています。では今回は、そんな「零れるよるに」の最新刊に関する情報、ストーリーや魅力について詳しくご紹介していきましょう。
「零れるよるに」の最新刊の発売情報
「零れるよるに」の最新刊にあたる第4巻は、2024年8月9日(金)に発売されました。4巻では、再会を約束してからの二人の紆余曲折と、大学進学のために上京した主人公のその後が描かれています。
次巻・第5巻の発売日は未定ですが、2025年2月頃に発売されるのではないかと予想されています。
孤独を分かち合う切ない恋の物語
「零れるよるに」は、2022年9月より講談社・Kissにて連載されている恋愛漫画です。作者の有賀リエ先生は、前作「パーフェクトワールド」が大人気を博し、実写映画化もしている人気漫画家。
心と心がつながり合う、切なくもハートフルな作風が特徴です。「零れるよるに」は東京で繰り広げられる物語であり、海の近くにある児童養護施設が舞台となります。
この施設は、2歳から18歳までの子供たちが保護されて生活を営んでいる児童養護施設です。貧困や親からの酷い仕打ちなど、様々な事情で施設に入所してくる子供たちの生活が主に描かれています。
「零れるよるに」は、そんな人間ドラマとしての側面も持ちつつ、施設で出会った少年と少女の成長や恋を描いた物語でもあります。
「零れるよるに」のストーリー
主人公・遠野夜(とおのよる)は、児童養護施設で生活する少女です。7歳の頃に父親が行方不明となり、母親と二人で暮らすようになります。
しかしその後、ネグレクト状態となってしまったことで、10歳から施設で生活するようになりました。新たな生活に戸惑いを覚えると共に、孤独を感じてしまう夜ですが、同い年の少年・成田天雀(なりたてんじゃく)の存在により救われるのでした。
天雀もまた、夜と同じ施設で生活しており、父親から酷い仕打ちを受けて8歳の頃に施設に入所しました。天雀は運動神経抜群であり、正義感の強い性格で、夜が他の男子に攻撃されそうになった時に助けてくれたことがきっかけで仲良くなります。
二人はまるで兄妹のように仲睦まじく成長していきますが、高校2年生になった夜と天雀、施設を出る日が近づいてきて…。それからのことを考えながら過ごす二人でしたが、ある日、行方不明だった天雀の父が突如現れ、一緒に暮らしたいと言い出すのです。ついに二人に別れが訪れてしまうのか、彼らの運命はどうなるのでしょうか。
本作の魅力について
様々な事情により親と暮らせなくなってしまった子供たちが生活する児童養護施設。少女・夜もそのうちの一人で、かつて一緒にいた母親に買ってもらったルービックキューブを大切にしながら、新しい生活に精一杯馴染もうとしていました。
そんな夜を何かと助けてくれる天雀は、まっすぐで心優しい男子。孤独な二人は、小さい頃から肩を寄せ合い、居場所を作って一生懸命生きてきました。
彼らのいる児童養護施設は、18歳になったら出なければいけないルールがあります。その時が迫る中、またも降りかかる災難に困惑する二人。
今までにも様々な困難を乗り越えてきた夜と天雀は、いつしかお互いを唯一無二の存在と思うようになっていました。友情と呼べる固い絆が次第に恋心へと変わっていき、いつまでもそばにいたいと思う二人ですが、その災難によって離れ離れになってしまいます。
どれほどお互いを想い合っていても、生い立ちのハンデが高い壁となり立ちはだかるのがとても切ないのです。どうにか心は変わらないで、これ以上苦しむことなく幸せになってほしいと強く感じます。
ハッピーエンドを迎えることはできるのか?
「零れるよるに」のコミックス第1巻で描かれるのは、10歳に満たない幼い時代から高校時代までです。重いテーマを扱う切ない物語ではありますが、だからこそ二人が今後どのような道を歩むのかとても気になります。
一筋縄ではいかないことは想像がつくものの、無事に幸せな結末を迎えることができるよう、夜と天雀の行く末を見守っていきたいですね。
講談社「零れるよるに」公式ページ:https://kisscomic.com/c/koboreruyoruni.html
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