公開日 2020年3月18日 最終更新日 2020年7月5日
King Gnuの「どろん」は映画の『スマホを落としただけなのに』の主題歌に使われています。この曲はニューアルバムに収録されている曲。
今回はこの「どろん」の歌詞の意味、そして映画との関連性についてもお伝えしていきましょう。
映画との関連性
映画では愛情への不安や焦り、そしてネット社会の危うさや怖さが表現されています。これをシンクロさせて書かれたのが「どろん」という曲なのです。
刑事と犯人の関係性に対して、キツネとタヌキの化かし合い的なので、このタイトルに結びついたとのこと。
映画は主題歌により、かなりイメージが違ったものになりますよね。主題歌の魅力が直接映画に結びつくかどうか。そして映画の魅力に加えられることができるのかは、とても大切なでしょう。
これに対してどちらも可能になっているのが、この曲のように感じます。映画と実際にとても合っている。だから違和感なく、この映画を観ることができる人も多いでしょう。
歌詞の意味について
期限があるからこそ、とても焦る気持があるのです。曲の中の主人公は、このことに気づいているのでしょう。
いつまで自分だけが、蚊帳の外にいなければいけないのか…という不安も感じているのです。
味方がどこにいるのか、探していても見つからない時に焦りを感じますよね。そしていつも繕いながら、自分の居場所をなんとか守ろうとしているのです。
大切に思える人を、待つ自分もいるのでしょう。世の中全て白黒をつけてはっきりさせてしまいたい、こう思う人は多いですよね。
でもいつもこのようには、言っていられないのです。時にはグレーでいなければいけない時も。曖昧な生き物、それが人間なんだと曲の主人公は思っているのでしょう。
ガードレールがあれば、もう少し人生を落ち着いて過ごせるかもしれない。でもこれがないからこそ、手元が狂えばすぐに道を外してしまうのです。
落ちていくことで、疎外されたり化け物扱いされたりしてしまう。散らかった部屋と表現しているのは、自分の現在の部屋ではなく、きっと人生そのもの。
この中でとても臆病な気持ちになってしまうのです。締めた窓により呼吸が重くなるのを、感じているのでしょう。
自分を好きになるためには、どうすればいいのだろう。こう考えることもありますよね。でも好きになるためには、高く飛ばなければいけない。欲しいと思うもののためにも飛ぶ必要があるのです。
でも膝を曲げてしゃがむことで、高く飛ぶこともができるのでしょう。一人ではいたくない、孤独を感じたくないからこそ、この状態から抜け出したいのです。
人生の無情について切なく思いながらも、これを受け入れるしかないと感じているのでしょう。
「どろん」の歌詞はとても意味が深い!
「どろん」の歌詞は、とても深いです。でも深いからこそ心に響くものもあるでしょう。実際に人は「どう生きて行けばよいのか分からない」と悩むもの。
悩んでいてもよいんだと、思わせてくれる曲なのです。このうえで、進む方向を決めていこうと、思えてくるのでしょう。