「髪を切りに来ました。」の4巻が間もなく発売となるようです。この作品は花とゆめコミックスとして続々リリースされており、作者・高橋しんの淡く優しげな絵柄が人気の理由に。
今回はそんな「髪を切りに来ました。」の4巻の内容について、想定される今後の展開などをお伝えしていきましょう。
あらすじについて
沖縄の離島「ハルタ島」が舞台となっているこの作品。ここで二人暮らしを始めることになったのは、若い父親とまだ小さな男の子です。
父の名前は陸(りく)。これまで過ごしてきた東京では美容師をやっていました。しかし今やってきた「ハルタ島」では、年配者が多く暮らしているので、実際のところは難しいのではないかと島の案内係の女性にも言われてしまいます。
そして息子の名前は一星(いっせい)。大人しい少年で、父・陸によく似て賢そうな雰囲気をまとっています。二人は案内係の女性に導かれるまま、新しい住処へと入っていくのですが、「軍曹」と呼ばれる大きな虫にいきなり遭遇するなど、思いがけない出来事が次々と起こっていくのです。
また「うたき」と称される精霊に挨拶をする必要もあるとのことで、明日は二人でそれをしようと話し合いました。都会で賑やかな生活をしてきた陸と一星。「ハルタ島」ではもっとのんびり暮らせるのかと思いきや、はじめは驚きや当惑の連続です。それでも島の自然に、人々に癒されては成長していく二人に元気をもらえる物語ですね。
このコミックの魅力は?
「髪を切りに来ました。」の第1巻は、2020年春に発売されました。この頃、時代背景は大きく変わりつつありましたが、なじめず困惑する人々をサポートしてくれたのもこの作品なのかもしれません。
いかにも都会暮らしに慣れていそうな、真面目できっちりとした親子・陸と一星。そんな彼らが沖縄の離島で暮らすというのは、果たして上手くいくのかどうか、読んでいても自分のことのように気になってしまいます。
しかし明くる日のハプニングも思わぬ形で切り抜けていき、南国特有の穏やかな空気やあたたかい人々、美味しい食べ物を満喫する二人に、なぜだかたくさんの癒しをもらえるのです。
南国での生活を夢見ている人は多いですよね。今すぐ移住や旅行はできなくても、「髪を切りに来ました。」を読むことにより、沖縄の魅力が今まで以上に身近に感じられることでしょう。
またいつか移り住みたいと考えている人の場合も、「髪を切りに来ました。」を今のうちによく読み込んでおけば、沖縄暮らしでの意外なピンチも回避しやすくなるかもしれません。
二人の過去そして未来
「髪を切りに来ました。」の4巻は、2021年9月3日(金)に発売される予定です。すでに二人には気を許せる友人ができていて、離島暮らしにも慣れつつあるようですね。
第4巻が発売される前に、できれば第1~3巻の内容もチェックしておき、「ハルタ島」での生活になじむまでの二人を見守っていくとよいでしょう。それにより学ぶこと、得るものがたくさんあると考えられます。
白泉社 公式ページ:https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/56748/