鍵山優真がスケート界の新星として、弱冠17歳が一躍脚光を浴びています。ジュニアからシニアにクラスを変更し、今シーズンからトップスケーターへの挑戦を始めたばかりです。男子フィギュアの期待の星、鍵山優真について紹介しましょう。
世界選手権で銀メダル
2021年3月にスウェーデンのストックホルムで開催されたフィギュアスケートの世界選手権で、17歳で見事銀メダルを獲得し、世界が注目する選手となりました。
ショートプログラムで2位の好位置につけていました。27日のフリーの演技では、直前にネイサン・チェン(アメリカ)の完璧な滑走で高得点を出し、圧倒的なトップに躍り出ます。
会場が大いに沸き、集中が難しくなるような雰囲気でした。初の世界選手権の大舞台とは思えないような落ち着きの少年は、4回転ジャンプを3本成功する安定した演技で2位に入りました。
17歳で世界選手権の銀メダルは素晴らしい快挙です。羽生選手は同じ17歳の時に銅メダルを獲得しています。最終滑走の羽生結弦選手は体調が不十分だったためか、3位に終わります。
宇野昌磨選手が4位に入り、日本勢が2・3・4位と健闘しました。2022年の北京五輪の出場枠3人を日本は獲得することができて、本当によかったですね。
羽生選手が26歳、宇野選手は23歳、鍵山選手はまだ17歳です。新しい世代が急に躍進してきたという実感がありますが、北京五輪には羽生選手や宇野選手もピークの状態に仕上げてくるでしょう。
鍵山優真はフィギュアのサラブレッド
鍵山優真は、2003年5月5日生まれ、神奈川県横浜市出身です。コーチでもある父は、90年代前半頃に大活躍したフィギュアスケート選手の鍵山正和さんなのです。
アルベールビル五輪とリレハンメル五輪に出場し、全日本選手権3連覇を成し遂げています。まさにサラブレッドと言えるような鍵山優真選手ですね。
父の仕事場のスケートリンクで幼少から楽しく遊び、5歳で本格的にフィギュアを習い始めました。富山県で小学2年生まで、その後長野県の軽井沢で過ごし、中学1年生の時に生まれた横浜市に帰ってきました。
同学年の佐藤駿選手がライバルとして、ジュニアの頃から切磋琢磨し成長してきました。これから友人でもある佐藤駿選手と共に、日本フィギュア界を背負うような選手になるでしょう。
日本スケート連盟公式サイト:
https://skatingjapan.or.jp/figure/player/detail.php?id=FathQvf%2FKzI%3D
来シーズンが楽しみ
コーチの父と基礎をしっかり身につけ、演技の安定性とメンタルの強さも感じられます。急成長をしている鍵山優真選手が、1年後にどこまで進化を遂げるのでしょう。北京五輪がある来シーズンは、本当に楽しみですね。