伊集院光が落語家だったことをご存じでしょうか。ファンなどの間では有名なエピソードがあります。
長い間、クイズやバラエティ番組などで活躍しているので、頭の良いテレビタレントというイメージを持っている人も多いでしょう。今回は、伊集院光について紐解いてみましょう。
マルチタレントの伊集院光
伊集院光と言えば、クイズなどのテレビ番組で、特に雑学の知識が凄く、「ひらめきの天才」などと呼ばれ、頭の回転の良さや発想の豊かさでタレントとして活躍しています。
テレビに出て有名になったきっかけや、今でも続けていてベースとなっているものは、ラジオのパーソナリティです。優れた話術や切り口で、「ラジオ界の帝王」などの異名があるほどです。
俳優としての顔や、執筆の文才もあり、豊かな才能でマルチタレントと言えるでしょう。
落語からラジオに
伊集院光は、1967年11月7日生まれ、53歳(2021年6月現在)、東京都足立区出身です。
1984年の高校2年生の時、知人の紹介で、噺家の門を叩きます。円楽一門の三遊亭楽太郎(現在の6代目 三遊亭円楽)の門下生として、弟子入りしました。
「三遊亭楽大」として落語家としての修行をします。高校を中退しますが、大学卒業にも負けないような知識を身に付けるため、難しい本もたくさん読んだそうです。
見習いから前座となり、1988年に二つ目に昇進し、真打目指して順調に落語家の道を歩んでいました。その頃、1回だけの軽い気持ちで出たラジオの深夜番組で、人気となっていました。
師匠など一門に内緒でラジオに出たため、バレないように伊集院光と名乗っていたのです。本名は篠岡建です。(旧姓は田中で、1995年にタレントの篠岡美佳と結婚)
ラジオ局にポスターが張られるほどに脚光を浴び、ついに一門で問題となってしまいます。1990年に自主廃業という形で、落語の世界から身を引きました。
現在の三遊亭楽大は、約17年後に、伊集院光のラジオがきっかけでファンとなり、同じ一門に入り、兄さんと慕い、新旧の楽大で交流をしているそうです。
約30年ぶりに落語を披露
2021年6月13日に「三遊亭円楽・伊集院光 二人会」が開催され、伊集院光が約30年ぶりの高座で、元師匠とともに落語を披露しました。1年ほど前、ラジオで共演した際に、一緒に落語会をやろうという流れになり実現。チケットは即完売の大反響でした。
6月10日放送のバラエティ番組「プレバト!!」で、伊集院光が俳句に初挑戦し、才能ありの1位を獲得。共演していた円楽師匠の嬉しそうな表情が、とても印象的でした。2人の間では、師弟関係がずっと続いているのです。
伊集院光の落語復帰も今回限りでなく、今後も継続してほしいですね。きっと円楽師匠も望んでいることでしょう。
公式サイト:https://www.horipro.co.jp/ijuinhikaru/