フレッドロジャースの映画(原題A Beautiful Day in the Neighborhood )が全米で公開され、昔の子供時代を懐かしむ人たちの間で話題になっています。
主役はトム・ハンクス。子供向け番組の司会者として人気があった、フレッドロジャースの伝記映画です。
フレッドロジャースとはどんな人?
フレッドロジャースの伝記映画を見れば、彼の活躍についてよくわかるでしょう。
日本ではあまり知られていないかもしれませんが、フレッドロジャースはアメリカのテレビ番組の司会者で「Mister Rogers’ Neighborhood」という子供向け番組の制作や司会を務める有名人です。
この番組は1968年~2001年の間、放送されていたロングラン番組。日本にも子供が心待ちにしたり、親子で仲良く観たりするような教育プログラムがありますよね。
フレッドロジャースは1928年生まれ。子供向け番組に貢献したことで、大統領自由勲章や名誉学位など40個以上も受賞しています。
テレビガイドでは「全時代のもっと優れた50人のスター」で35位にランクイン。フレッドロジャースは1963年にピッツバーグ神学校を卒業し、アメリカ合衆国長老派教会から聖職者に任命されています。
プライベートでは1952年にサラと結婚し、ジェームスとジョンという二人の子供に恵まれます。
フレッドロジャースの優しい人柄がわかる作品
フレッドロジャースの映画の見どころは、なんといっても彼の優しさが描かれていること。
監督のヘラーさんは自身が母親として、フレッドロジャースの教えに感銘を受けた一人だとコメントしています。
アメリカ人のシニア世代なら、誰もが観ていたロジャースの番組。オープニングテーマと共に部屋に入ってくると、玄関先でジャケットを脱ぎ赤いカーディガンに着替えるところから番組がスタートします。
番組で着用したカーディガンは、現在スミソニアン協会運営のアメリカ歴史博物館に展示されています。このカーディガンは、ロジャースが母親に編んでもらったもの。親子の愛情関係を大切にする、心の優しさがわかりますね。
映画のストーリーについて
フレッドロジャースの映画のストーリーは、ロジャースとジャーナリストのトムジュノーの二人の友情をメインに描いています。
実話をもとにして制作されたこの作品は、ロジャースの番組を見たことがない人からも「感動した」と高評価を受けているのです。
20年前、トムジュノーがエスクワイア誌に寄稿した記事が土台になっていますので、気になる人はぜひご覧になってみてくださいね。
ミスターロジャースで育った大人たちへの贈り物
フレッドロジャースの映画は、パソコンやゲームがない時代に育ったシニア世代への素敵な贈り物になるでしょう。
ミスターロジャースの愛称で親しまれた人柄。今でも彼から学ぶところはたくさんあるといえるのです。