相澤晃が日本記録を12月に樹立しました。日本で最も注目される、男子長距離界期待のスーパーランナーです。
2021年の第97回箱根駅伝は、創価大学の大健闘が光り、駒澤大学の劇的な大逆転優勝が感動的なレースでした。相澤晃選手も1年前まで箱根駅伝で東洋大学のエースとして大活躍した、歴代有数のランナーです。東京五輪でも活躍が期待される相澤晃選手について紹介しましょう。
相澤晃選手とは
相澤晃選手は、1997年7月18日生まれで、福島県須賀川市の出身です。学法石川高校で活躍し、鉄紺の襷で有名な駅伝の強豪・東洋大学に進学します。
大学3年生の頃から強さが数段アップし、特に4年生では駅伝を走るたびに、区間新記録を出すなど、強さと安定感が際立ち、まさに無双状態に成長しました。
2020年の箱根駅伝では、エースが競い合う花の2区で、11年ぶりとなる見事な区間新記録を出します。ライバル伊藤達彦選手とのつばぜり合いのデッドヒートは、見応えがある名シーンとして記憶に新しい人も多いでしょう。
外国人留学生が大活躍することが多い2区で、日本人選手が区間新記録を作るとは、いかにすごい選手かが分かりますね。
2021年の箱根駅伝で、伊藤達彦選手の後輩である東京国際大学のヴィンセント選手(ケニア出身)が、8秒上回る新記録を出しました。しかし、相澤晃選手が外国人選手とも競い合える存在なのは間違いないでしょう。
相澤晃選手は、大学卒業後、名門の旭化成にて競技に取り組んでいます。
日本陸連公式サイト:https://www.jaaf.or.jp/athletes/profile/akira_aizawa/
見事な日本記録
2020年12月4日に、大阪のヤンマースタジアム長居で開催された日本陸上競技選手権の長距離種目大会。相澤晃選手は1万メートルに出場し、27分18秒75の日本記録を樹立しました。
27分28秒に設定されている東京五輪参加標準記録もクリアし、東京五輪内定の切符も手にしました。これまでの日本記録は、5年前の記録で27分29秒69でした。
同じ旭化成に所属し、一緒に練習する5年先輩の村山紘太選手が作ったもので、約11秒も上回る素晴らしい記録です。12月4日のレースにはライバルの伊藤達彦(ホンダ)も含めて、そうそうたるメンバーが出場しました。
大迫傑(ナイキ)、設楽悠太(ホンダ)、井上大仁(三菱重工)、佐藤悠基(SGホールディングス)、田村和希(住友電工)、鎧坂哲哉(旭化成)など。
日本を代表する選手によるサバイバルの高速レースで、終盤まで切れ味鋭い走法が冴え、2位に入った伊藤達彦選手に約7秒の差をつけてフィニッシュ。素晴らしい日本新記録でした。
東京五輪での活躍に期待
元日におこなわれたニューイヤー駅伝には、旭化成の5連覇に欠かせない存在でしたが、足の故障により欠場となり残念でした。
回復に専念し、万全の体調で東京五輪の本番に臨んでほしいですね。活躍を期待しましょう。東京五輪の後は、マラソンに専念するのかも気になる長距離界の期待の星です。