公開日 2024年3月24日 最終更新日 2024年3月24日
Saucy Dog「この長い旅の中で」の歌詞の意味は、映画の主題歌でもあることからとても興味深いですよね。
映画のために書き下ろされた新曲について、ぜひその世界に浸りたいところです。では今回はSaucy Dog「この長い旅の中で」の歌詞の意味と、映画の主題歌としての魅力に対して詳しくお伝えしていきましょう。
主題歌となる映画について
Saucy Dogの新曲「この長い旅の中で」が主題歌となるのは、2024年3月1日全国公開の映画「52ヘルツのクジラたち」です。この映画のために書き下ろされた楽曲なので、リンクする部分も多いでしょう。
この映画は、本屋大賞受賞の傑作ベストセラー小説が原作です。成島出監督のもとに、杉咲 花や志尊淳をはじめ、最旬キャストが結集しています。
52ヘルツのクジラとは、他の仲間たちに聴こえない高い周波数で鳴く世界に1頭だけのクジラです。
でも世界で最も孤独なクジラにも、その声なき声に耳をすませてくれる相手がきっといる、その声はいつか届くのです。
映画の中の登場人物の思いや考えそして気持ちも、52ヘルツのクジラの切なる想いと関連しているのでしょう。とても魅力的な胸を揺さぶる愛の物語になっています。
「この長い旅の中で」の歌詞の意味について
愛を探そうと旅に出た僕たちの幸せは、案外なんでもない日々なのかもしれない、その可能性があるのです。海底から掬い上げてくれた、それはきっと大抵はくだらない会話や泳げない君だったりするのでしょう。
誰にも届かないSOSを発しているのです。透明人間になっている僕は、君の笑顔の裏側を知るのが本当は怖い。だから不安を押し込めてでも今日も笑うのでしょう。
君がいれば問題などない。これまでにはそんな人はいないと思っていたのです。喉に痞えていた言葉、これはそのまま命の叫びなのです。
心が軋む音がしたのならきっとクジラの声でしょう。君に届くのでしょうか。ほんの少し信じてみたい思いがあるのです。この長い旅の中でそう願う思いがあるのでしょう。
愛を探して旅に出てみよう。君に言われるがまま、新しい世界へと飛び出してみたのです。素晴らしい命だと思えるようになりたいから。
綺麗さっぱりと片づけてしまえばいい。もう「後でやろう」という言葉の魔法なんて使わないようにしたいのです。
君が居てくれたら、どんなに痛い終わりのない悲しみであっても存在しない…。わけではなくて乗り越えていけると感じられるのです。
例えばもし君がペテン師だったとしても、君を信じて後悔したい思いがあるのでしょう。そばにいたかったり、ぼんやりしたかったりするのです。この長い旅の中でずっと。
Saucy Dogの石原慎也のコメント
自分自身が心から信頼することがどうも苦手だと、石原慎也は話しています。「どうせ裏切られるかもしれない」「本来の自分を見てくれる人はいるのか?」と思いながら、ややこしく生きていると語っているのです。
でもそんな自分を1人の人間として見てくれる人が実は沢山いる、そしてちゃんと怒ってくれたり心配してくれたりするのです。
そんな人を「信頼したい」という思いから、この曲を作ったとのこと。最後のサビの「例えば君がペテン師でも君を信じて後悔したい」という歌詞は、そこから来ている石原慎也の感情そのものなのです。
旅をどんな旅にする?
これから日々を歩む中で、どんな人に出会いどんな出来事があるのでしょうか。長い旅の中で感じることや思うことは、きっとたくさんあるはずです。
だからこそ大切な存在に近くにいてほしいと感じるのでしょう。様々な出来事がある中でも「信じられる」と思える、それがとても素晴らしいとこの曲を聴いて思える人は多いですよね。
もし信じるのが難しいと思うような時には、この曲を聴いて映画の世界とのリンクについても感じながら浸ってみると見えてくるものがきっとあるでしょう。
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