佐藤二朗の出身や経歴などが、気になるという人もいるでしょう。圧倒的な存在感の名脇役として、数々の作品に出演している超個性派俳優です。ムロツヨシとの共演も多く、コメディータッチの役を特に得意としています。
映画監督や司会もおこなうなど、多彩な才能を発揮する佐藤二朗に迫ってみましょう。
小学時代から将来の夢は俳優
佐藤二朗は、1969年5月7日生まれ、52歳(2021年6月現在)、愛知県春日井市の生まれで、奥田瑛二や戸田恵子などの出身地でもあります。4歳の頃からは、同じ県内の東郷町で育ちました。
小学4年生の時、学校の演劇で保護者など観客全員が大爆笑する役を演じて、役者になるために生まれてきたと感じ、この頃から将来の夢は俳優でした。
NHK児童劇団に所属していた中学時代に、1983年公開の富田靖子の初主演映画「アイコ十六歳」に、同級生役として出演しています。
国立信州大学経済学部を卒業後、大手広告会社に就職しますが、入社式当日に退職してしまいました。やっぱり役者の道に進みたいという思いが、強く込み上げたのでしょう。
長い下積み時代
退職後、俳優を目指して、劇団「文学座」の俳優養成所で学び、1年後に劇団の入団試験を受けますが、入団できず挫折します。別の劇団に入るも長く続かず、アルバイトの日々でした。
俳優を諦めて、就職していた時期もありました。営業職でトップ成績を出すなど順調でしたが、やっぱり俳優に未練があり、養成所時代の仲間と劇団「ちからわざ」を1996年に立ち上げ、土日に活動します。20代の終わり頃、劇団「自転車キンクリート」に誘われたのを機に会社を辞め、役者としてやっていく決意を固めました。
2000年のドラマ「ブラック・ジャックII」が転機となります。主演の本木雅弘の事務所社長が、佐藤二朗が演じたワンシーンを見てスカウト。強烈なインパクトをワンシーンだけの出演で残したのです。31歳で芸能事務所に所属しますが、33歳の頃まではアルバイトで生活する長い下積み時代を経験しています。
30代後半頃からは、名脇役として主要な役どころで、圧倒的な存在感のある演技で活躍しています。2009年のドラマ「JIN-仁-」での好演などで、全国区の知名度となりました。
アドリブがきいたコミカルな演技など、唯一無二の雰囲気を醸し出せる超個性派俳優と言えるでしょう。
映画監督2作目が公開
「超逆境クイズバトル!! 99人の壁」では司会を務め、脚本家としてや映画監督としても活動するなど、多彩な才能を発揮しています。
2021年6月4日公開の映画「はるヲうるひと」は、原作・脚本・監督・俳優を務めています。映画監督2作目で、山田孝之が主演の話題作です。自身の劇団での舞台作品を映画化しています。コメディを封印した新たな魅力があり、おすすめです。
2021年6月12日スタートのNHKドラマ「ひきこもり先生」では、主演を務めています。益々活躍が楽しみですね。
公式サイト:http://www.from1-pro.jp/talent/detail.php?id=10