国民的人気作品であり、子供たちの永遠のヒーロー『アンパンマン』の作者、生みの親として有名な「やなせたかし先生」。2019年2月6日に生誕100年を迎えました。
現在、山口県の下関市立美術館にて、やなせたかし生誕100周年記念特別展「やなせたかしのきせき アンパンマンを生んだひと」が開催されています。
やなせたかし先生について
アンパンマンの作者としての印象がとても強い「やなせたかし先生」ですが、幅広くいろいろな分野で活躍されていました。
漫画家としての顔以外にも、絵本作家や詩人・作詞家・シナリオライター・コピーライター・イラストレーター・グラフィックデザイナー・放送作家・演出家・舞台美術家・司会者・編集者など、その多才ぶりが多彩に発揮されたのです。
有名な童謡「手のひらを太陽に」の作詞のほか多くの作詞も手掛け、自身作のアンパンマンに関する作詞も行っています。
1969年・50歳の時、短編メルヘン集でアンパンマンを発表しますが、当時はまだ子供向けではなく大人向けの作風でした。
4年後に、子供向けに作風を変えたアンパンマンを発表しました。しかし、最初の頃は世間からの批判や反発などもあったようです。それから次第に子供たちの心を掴んでいくのです。
1988年・69歳の時『それいけ!アンパンマン』が日本テレビで放送開始されると、一躍大人気となり、今では知らない子供たちはいないでしょう。国民のほぼ全員とも言えるくらい、みんなが知っているキャラクターですよね。
幼少期に経験した寂しさや苦労、従軍した戦争体験などをもとにした考えが、やなせたかし先生の作品には表現されているのでしょう。
「正義とは」「ヒーローとは」作品にはそんなメッセージが込められていて、作品に触れる人みんなに勇気や元気を与え続けているのです。
やなせたかし生誕100周年記念特別展
展覧会名「やなせたかしのきせき アンパンマンを生んだひと」
4つのテーマに分けて、作品や原画・創作原案の資料を含めた貴重な展示品で、やなせたかしのきせきを紹介しています。
やなせたかしが残した数々の「軌跡」は、多くの人に困難を乗り越える希望や勇気を与え続ける「奇跡」につながっているのでしょう。
第1章「初期の仕事」
第2章「アンパンマンの誕生と変遷」
第3章「多方面の活躍」
第4章「晩年の仕事」
公式サイト:http://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/bijutsu/yanase01.html#exh
会場:下関市立美術館
会期:2019年11月29日(金)~2020年1月19日(日)
月曜日は休館(1/13祝日は開館)、年末年始12/30~1/2は休館
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
観覧料:一般1,200円 大学生900円
(18歳以下は無料・生年月日記載の公的証明書をご提示ください)
アクセス:山口県下関市長府黒門東町1-1
お車の場合 中国自動車道・下関ICから約25分
バスの場合 「長府駅前」から「市立美術館前」約15分