世界遺産「古都京都の文化財」を構成する17資産のひとつ『二条城』。国内外の多くの人々を魅了する観光スポットとして有名です。
1994年に世界遺産に登録され今年25年周年を迎え、記念イベントが開催されている二条城の魅力をご紹介します。
二条城は歴史上いくつもあった?
「二条城」と称される建造物は、歴史上4つありました。名だたる天下人が場所を変え築いた、全く別の二条城なのです。
最初の二条城は、室町時代15代将軍足利義昭のために織田信長が築いた城。後に義昭を京から追放し破壊します。
2番目の二条城は、織田信長が二条家邸宅の庭園を惚れ込み、譲り受け大改修した城。後に誠仁親王に譲り「本能寺の変」の際、信長の嫡男・織田信忠が籠城したことで知られています。
3番目の二条城は豊臣秀吉が築き、聚楽第に移るまでの城(二条第)。妙顕寺を移転させ造ったため、妙顕寺城とも言われます。
4番目は現在の世界遺産・二条城です。徳川家康が上洛時に滞在する城、および京都御所の守護として築城しました。二の丸御殿で15代将軍徳川慶喜が大政奉還を表明し、江戸時代の終焉を告げた場所として有名です。
二条城の見どころ
二の丸御殿の6棟が国宝、絢爛豪華な唐門をはじめとする建造物22棟が、重要文化財に指定されています。さらに1016面もの障壁画が重要文化財なのです。
特別名勝の二の丸庭園、他にも本丸庭園、清流園とそれぞれ違った趣の庭園があり、11月末の現在は紅葉が見頃です。
天守閣は焼失して天守台のみですが、二条城には見どころがたくさんあります。265年におよぶ江戸幕府、徳川家の歴史・栄枯盛衰を感じることができるでしょう。
世界遺産登録25周年記念 二条城まつり2019(12月8日まで開催中)
「FLOWERS BY NAKED 2019-京都・二条城-」
煌びやかで美しい芸術的な演出に魅了される、夜間ライトアップです。花をコンセプトにしたプロジェクションマッピングなど、体験型の光のショーはまさにアート。紅葉のライトアップと、世界遺産に映し出される幻想的な世界に感動が味わえます。
開催日時:12/8まで・17:45~21:00 [17:30受付開始、22:00最終退場]
入場料:中学生以上1,400円、小学生800円
「二条城障壁画 展示収蔵館 原画公開」御所からきた名所絵~帳台の間の障壁画~
二の丸御殿の大広間と黒書院の帳台の間の障壁画が公開、通常非公開の貴重な機会です。
開催日時:12/1まで・9:00~16:30
入館料:200円(別途入城料要)
「歴史謎解きラリー」
スマートホンを使って城内を巡り楽しむ、二条城の歴史にちなんだ謎解きイベントです。
開催日時:12/8まで・8:45~15:30
参加料:500円(別途入城料要)
「京の名産品展」
伝統工芸品・お菓子・お酒・漬物など、京都の名産品が二条城内に集合、お土産にどうぞ。
開催日時:12/8まで・9:00~16:40、17:45~21:40
二条城(元離宮二条城)
公式サイト:http://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/
通常観覧時間:8:45~16:00(閉城17:00)
二条城入城料及び二の丸御殿観覧料:一般1,030円、中高生350円、小学生200円
アクセス:京都市営地下鉄東西線「二条城前駅」、京都市営バス「二条城前」徒歩すぐ