や団が「キングオブコント2022」で3位となって一躍注目を集めています。お笑いトリオの「や団」をこれまで知らなかったという人も、ネタの面白さやクオリティーの高いコントを見て興味を持った人も多いでしょう。
今回は、コントトリオ「や団」にスポットライトを当ててみましょう。
キングオブコント決勝進出は15年目の悲願
キングオブコント(KOC)の決勝は、お笑い芸人のコント師たちにとって最高の目標でもある夢の舞台です。
2022年のKOC決勝出場10組中で最も芸歴の経験年数が長いのが、2007年結成のや団でした。KOCには2008年の第1回から15年連続してエントリーし続けているのです。
2016年から4年連続も含めて、過去6回も準決勝に進出。もう少しというところで高く厚い壁に阻まれ夢の舞台を逃し続け、2020年と2021年は準々決勝で敗退という悔しい思いで、2022年のKOCに挑みました。
準決勝の壁を7度目の執念で突破して、15年間の悲願である決勝進出を果たしたのです。
SMA期待の生え抜き組
や団は、本間キッド(本名:本間徹哉、1982年生まれ埼玉県出身)・中嶋享(1982年生まれ埼玉県出身で本間とは小学校からの幼馴染み)・ロングサイズ伊藤(本名:伊藤和希、1981年生まれの神奈川県出身)のトリオです。
SMA NEET Projectに所属しています。SMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)の芸人と言えば、ハリウッドザコシショウやバイきんぐ・錦鯉・アキラ100%・AMEMIYA・コウメ太夫・やす子などが所属しています。個性的なキャラ芸人が多く、賞レースでも近年活躍する芸人をたくさん輩出している印象ですね。
や団は個性的なキャラや勢いで笑いを生むタイプというよりも、ストーリー性のある作り込んだネタの面白さや演技力の高いコントで勝負するタイプなので、SMA所属を意外に感じる人も多いかもしれませんね。
SMAの中で高めあう賞レース「SMAホープ大賞」で3度優勝(2011年・2019年・2020年)している実力者であり、2021年M-1王者「錦鯉」に続くようなSMA期待のホープでもあるのです。
他の事務所で芽が出ずに移籍組の芸人が多いSMAの中で、や団は生え抜き組になります。SMAは苦労してきた芸人が再生を目指すケースも多く、芸人仲間や先輩芸人からアドバイスをもらうなど、助け合う雰囲気やアットホームな温かみが感じられます。
や団もバイきんぐの小峠から、3人のバランスの黄金比を見つけるようにアドバイスをもらうなどして、ネタの完成度を高めてきました。
キングオブコントのネタが秀逸
「キングオブコント2022」は、10月8日にTBS系列で生放送されました。強烈キャラで個性を爆発したビスケットブラザーズが優勝に輝きましたが、ファイナルステージに同点で進んだコットンとや団も、大いに笑いを生むすばらしいコントを披露しました。
や団が披露したの1本目のネタは「バーベキュー」で、死んだふりのドッキリを頑なに続ける中嶋の普通でない感覚と、冷静に遺棄と証拠隠滅の準備を進める伊藤の狂気性、絶妙なツッコミを入れ続ける本間。3人のバランスと演技が見事にマッチしていました。
2本目のネタは「雨」で、天気予報を外した気象予報士・本間の申し訳なさそうな雰囲気と、本間の天気予報を毎日信じていてずぶ濡れになった伊藤の奇妙な行動のコントラストが見事でした。本間に同行する助手的な存在の中嶋が空太郎の中に入っている人というオチと狂気性に変化するシーンも爆笑を生みました。
シチュエーション設定や展開の面白さがあり、狂気性と笑いの融合を演技のリアルさが引き立てていて秀逸なコントでした。
第16代王者を目指してほしい
結成年数や芸歴などの出場制約がなく、夢を追い続けられる希望の扉が開いているのもキングオブコントの魅力のひとつでしょう。
2023年もや団が16回目のエントリーをして、第16代王者を目指してほしいですね。
公式サイト:https://sma-owarai.com/s/beachv/artist/n062?ima=2214
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