ウィーラーが巨人に移籍してきて、救世主のような働きを見せています。約3カ月遅れて、異例の無観客試合での開幕となった2020年プロ野球ペナントレース。
現在も入場者数制限が続いていますが、テレビで野球観戦できる喜びは、全国の多くのファンの心を元気づけてくれているでしょう。新加入後に、すぐ人気者になっているウィーラー選手について紹介しましょう。
ハクション大魔王似のキャラで人気
巨人(ジャイアンツ)に、シーズン開幕後の6月25日に楽天イーグルスから移籍してきて、こんなに早くチームに溶け込んだ姿を見せてくれるとは驚きですね。
日本に来て6年目のシーズンであり、日本の野球や環境に慣れていることは大きいでしょう。しかし、あっという間にファンの心を掴みました。
人気アニメのハクション大魔王似のキャラクターで、子供たちにも大人気なのです。屈託のない笑顔とアクションも魅力です。チームメイトの活躍にも全身で喜びを表現し、笑顔が爆発します。
ベンチの前で飛び上がって喜ぶシーンは、可愛いマスコットのようでもあり、見ているファンがうれしくなって幸せな気持ちにさせてくれます。
原監督もお気に入り
ウィーラーは、明るいムードメーカーとしてチームに欠かせない存在です。以前もクロマティや中畑清のように、盛り上げる明るいキャラクターはいましたが、最近の巨人にはあまりいなかったタイプではないでしょうか。
紳士的で真面目なイメージが多い巨人の選手に、欠けていたパーツがはまった感じがします。チームのためならどこでも守るという謙虚な姿勢と、ユーティリティープレイヤーの器用さがあり、とても起用しやすい選手です。
最近では3番打者に座るなど、主力として活躍を見せています。原監督だけでなく、ファンもお気に入りの愛すべきキャラの選手ですね。
アメリカメジャーリーグでの活躍は?
ゼラス・ラマー・ウィーラーは、1987年1月16日生まれの33歳。アメリカ南部のアラバマ州出身。身長178cm・体重100kg、右投右打の内野手で3塁手がメインポジションですが、他の内野や外野もこなせる器用な選手です。
2007年のMLBドラフトでブルワーズに指名され、傘下でプロ選手となりました。2012年にオリオールズ傘下へ移ります。メジャーに初昇格したのは27歳、2014年に名門ヤンキース。
初ヒットが本塁打デビューでしたが、29試合出場で2本塁打に留まりました。アメリカではメジャーの下、3Aクラスでプレイすることが多かった選手です。
ヤンキースから楽天へ
2015年のシーズンから、楽天でプレイすることになります。2015年は14本塁打でしたが、2016年には27本塁打、2017年には31本塁打でチームの軸になる活躍を見せます。
楽天で副キャプテンに選ばれるなど、外国人選手としては異例ともいえるウィーラーは、日本でのチームによく馴染んで、いつも一生懸命で真面目な選手なのです。
楽天から巨人に移籍して、これからまだ成熟度を増し、優勝に貢献する活躍が期待できる選手です。