東京03はコント芸人の枠を超えて、ドラマやCMなど、幅広く活躍しています。今では、日本一おもしろいコントトリオとも称されることもあり、安定した人気に加えて、風格さえ漂います。人気コントトリオ「東京03」について紐解いてみましょう。
若手芸人が目標とする完成度
東京03は、2009年に開催された第2回キングオブコントの王者となり、全国に名を轟かせました。M-1王者のサンドウィッチマンを、決勝のセカンドステージで大逆転しての劇的な優勝を飾りました。
リーダーの飯塚がネタを作りツッコミを担当します。ボケ担当の角田と豊本が、飯塚との飄々とした掛け合いが絶妙です。
日常のシチュエーションを独自の視点で切り取り、人間模様を高い演技力でリアルに描きます。人間のちょっとしたダメな部分や特徴的な部分などを、絶妙なやり取りで増幅させて、笑いを誘います。
インパクトのある奇抜なキャラクターに頼らないスタイルが特徴でもあります。多くの若手コント芸人からも目標とされる完成度の高さや、飯塚の才能は憧れの存在となっています。
若手にとって東京03に認めてもらえることは、大きな自信につながっているのです。THE W 2020で女芸人日本一に輝いた「吉住」も、飯塚に励まされ自信をつけて、花を咲かせました。
東京03の救世主
1993年に人力舎の養成所であるスクールJCAに入った飯塚は、スクールの1年後輩の豊本と1995年にコンビ「アルファルファ」を結成します。
高校時代からコントのネタを書いてきて、自信があった飯塚でしたが、自分がやりたいネタがなかなか笑いにつながらず、苦悩しました。
アルファルファのコンビでは、やりたいネタを封印して笑いにつなげていました。同事務所のおぎやはぎ・ドランクドラゴン・アンタッチャブルなどが、やりたいネタで売れていき挫折感を味わっていました。
角田は、1996年からトリオ「プラスドライバー」で活動しますが、2002年に解散し、芸人を辞めようとします。角田の才能を評価していた飯塚が、何とか角田に芸人を続けさせたいと思い、トリオ「東京03」を2003年に結成しました。
飯塚が芸人を始めてやりたかったネタが、角田の加入がピタリとはまり、笑いにつながるようになったのです。人気トリオ東京03の救世主は、角田なのです。
ベースとしているライブに集中できるように、トリオでの活動以外の収入も3等分する3人の関係性はとても素敵です。
東京03のプロフィール
飯塚悟志は、1973年5月27日生まれ、千葉県出身です。コントの偏差値が高く、飯塚のネタや台本は、芸人仲間だけでなく、俳優などからも高く評価されています。
角田晃広は、1973年12月13日生まれ、東京都出身です。「ゴッドタン」マジ歌選手権での歌唱や、ドラマ「半沢直樹」にも出演し、俳優としても活躍しています。
豊本明長は、1975年6月6日生まれ、愛知県出身です。芸能界有数のプロレス好きとして知られ、妻は女子プロレスラーの上林愛貴です。
公式サイト:http://www.p-jinriki.com/talent/tokyo03/