公開日 2024年7月7日 最終更新日 2024年7月7日
「逃げ上手の若君」のTVアニメ化が決定し、反響を呼んでいます。こちらの原作は、集英社・週刊少年ジャンプにて2021年1月より連載されている歴史漫画。
鎌倉時代から室町時代の日本を舞台としており、主に描いているのは北条時行の生涯です。戦い続けることが武士の誉れとされていた時代で、敵から逃げることで英雄へと上り詰めた時行の生涯を、史実をもとに描いています。
そこで今回は、そんな「逃げ上手の若君」のTVアニメ化に際して、ストーリーや魅力について詳しくご紹介していきましょう。
「逃げ上手の若君」とは?
「逃げ上手の若君」の作者は、「魔人探偵脳噛ネウロ」「暗殺教室」などでおなじみの松井優征先生です。エキセントリックな設定と画作りに定評がある松井先生の最新作「逃げ上手の若君」は、2024年に「第69回 小学館漫画賞」を受賞。
「逃げ若」の愛称で親しまれるようになり、主人公・北条時行も改めて注目を浴びることとなりました。2024年7月時点で既刊は16巻となっています。
物語の始まりは、1333年。鎌倉幕府の後継者である少年・北条時行は、優しい性格である反面、武士としての取り柄は持っていませんでした。
地位や権力には興味がなく、争いごとは好まないタイプ。武芸の稽古は気が進まず、ひたすら逃げる日々を送っていました。しかしある日、後醍醐天皇と内通した御家人・足利尊氏の謀反により、鎌倉幕府は滅亡してしまいます。
時行は家族も故郷までも失い、一人生き残ります。彼を保護したのは、信濃国の神官・諏訪頼重。未来が見えるという頼重は、なんと時行について「2年後に天を揺るがす英雄となる」と予言するのでした。
巧みに逃げ隠れ、生き延びる才能を持つ時行。過酷な未来が待ち受けても、大人顔負けの能力で道を切り拓いていく姿に圧倒されます。
「逃げ上手の若君」の魅力について
「逃げ上手の若君」のアニメは、2024年7月6日(土)より放送開始となりました。全国各地で放送されており、同日にAmazonプライム・ビデオで最速配信、7月9日(火)よりFOD、ABEMA、U-NEXT、Hulu、Netflixなど、多数の配信サービスで観られるようになります。
「逃げ上手の若君」の魅力は、何といっても武士としての能力を持っていないと思われていた主人公が、徐々に成長して才能を開花させていく過程です。
鎌倉時代から室町時代にかけて、一般的に英雄として描かれるのは足利尊氏です。しかし「逃げ上手の若君」では、尊氏は敵の立ち位置。
武勇で人望もあるものの、明らかに裏の顔を持つ尊氏が、時行の敵としてどのような動きを見せるのかとても気になります。圧倒的な存在感を持つ尊氏の影に隠れ、「自分には取り柄がない」と諦めていた時行。
しかし彼の潜在的な能力を引き出すのが、信濃国の神官である諏訪頼重です。そして頼重の娘・雫(しずく)、時行の郎党候補である弧次郎(こじろう)と亜也子(あやこ)といった同年代の仲間たちも、時行の今後の人生に多大な影響をもたらす存在に。
優れた部分は認め合い、不足する部分は補い合っていく、そんなかけがえのない関係を通じて時行はどのような大人に成長するのか、とても気になります。
シリアスな展開と笑いの要素のギャップに惹かれる!
「逃げ上手の若君」は、複雑な人間模様や凄惨な戦など、いかような情報もリアリティを以て描いた歴史の物語です。残酷な運命に翻弄される主人公の生涯にクローズアップしているため、シリアスな展開もあり、観ている人はつい真剣にのめり込んでしまうことでしょう。
しかし要所要所に笑いの要素が散りばめられていますので、楽しく観続けることができるという側面も持っている「逃げ上手の若君」。歴史に興味がある、鎌倉時代から室町時代の日本を学びたいという人にも必見のアニメです。
TVアニメ「逃げ上手の若君」公式HP:https://nigewaka.run/
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