2018年4月に開館したフィギュアの新聖地「円形劇場くらよしフィギュアミュージアム」。山陰地方の鳥取県中央部に位置する倉吉市と、フィギュアの新聖地の関係はどのようにして生まれたのでしょうか。
円形劇場くらよしフィギュアミュージアムについて、その魅力を紐解いていきましょう。
円形劇場くらよしフィギュアミュージアムの誕生
生徒数の急速な増加に対応するために、1955年頃全国各地に建てられた円柱型をした校舎。倉吉市にある旧明倫小学校の円形校舎は、現存する最古の円形校舎で、町のシンボルでもありました。
その役目を終え取り壊しが決定していましたが、円形校舎を何とか残したいと市民の署名活動の末、リニューアルして生まれ変わることになったのです。
倉吉にフィギュア工場がある(株)グッドスマイルカンパニー、大阪の老舗大手フィギュアメーカー(株)海洋堂、鳥取県米子市の米子ガイナックス(株)の三社が協力して、フィギュアの新聖地が2018年に誕生しました。
鳥取はゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげる、名探偵コナンの作者である青山剛昌の出身地です。米子鬼太郎空港や鳥取砂丘コナン空港という空港名がつけられるほど、ポップカルチャーが根付いた土地柄なのも関係しているのでしょう。「まんが王国とっとり」を県もPRしています。
円形劇場くらよしフィギュアミュージアムの魅力
3階建の中央に螺旋階段があり、放射状に扇形の旧教室がフィギュアたちの展示場。1階には、ミュージアムショップとイベント会場(特別展開催中)があります。
2階には、テーマごとにエリアを分けて約2,000点のフィギュアが常設展示されています。キャラクターだけでなく、動物・昆虫・恐竜・ミリタリー・日本文化など、大小様々な精巧なフィギュアのリアルさにビックリすることでしょう。
3階には、ワークショップでフィギュア制作の体験ができ、ジオラマとフィギュアを使って特撮を楽しめるコーナーもあります。また、円形校舎として子供たちが学んでいた教室を再現した部屋もあり、当時を思い起こすことができます。
フィギュアマニアのみならず、子供から大人まで楽しめる魅力的なミュージアムです。
特別展「タツノコフェスティバル in 円形劇場」3月22日まで開催中
有名なキャラクターをたくさん生み出したタツノコプロ。「科学忍者隊ガッチャマン」「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」「ハクション大魔王」「マッハGoGoGo」「昆虫物語みなしごハッチ」など。昭和を思い出す、懐かしいキャラクターたちの世界に浸ってみませんか。
円形劇場開館1周年記念イベントとして、2020年3月22日まで開催の特別展です。
親子で楽しめる展示の数々、ここでしか手に入らない限定グッズもあり、おすすめです。
公式サイト:https://enkei-museum.com/
開館時間:9:00~17:00(夏季は18:00閉館)
入館料:
一般・高校生(常設展1,000円、特別展含1,200円、特別展のみ600円)
中学生・小学生(常設展500円、特別展含600円、特別展のみ300円)
未就学児は無料です。
アクセス:鳥取県倉吉市鍛冶町1丁目2971-2
(自動車)米子自動車道・湯原IC/蒜山ICより約40分
(電車とバス)JR倉吉駅よりバスで約15分