公開日 2023年8月6日 最終更新日 2023年8月6日
米津玄師「地球儀」の歌詞の意味については、映画の主題歌として書き下ろされた作品でもあるのでとても注目されています。
では今回は米津玄師「地球儀」の歌詞の意味、そして映画との関連性を深く見ていきましょう。
映画の主題歌として
米津玄師「地球儀」は、宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」の主題歌です。米津玄師は以前から、スタジオジブリ作品に思い入れがありました。
そして宮崎駿監督への敬愛の念についても公言をしていたのです。このため長年の思いが実り、制作に至ることができました。
映画のあらすじについて
吉野源三郎の小説『君たちはどう生きるか』からタイトルを取っていますが、直接の原作ではなくこの小説が主人公にとって大きな意味を持つという映画の内容。
物語のあらすじとしては、1944年に主人公は東京で入院中の母を亡くします。そして父が経営する工場の移転と共に、郊外に疎開をすることになりました。
2人を出迎えたのは母の妹で、父の再婚相手でもあるナツコという女性。お腹に新しい命が宿っている彼女に対して、主人公は新しい母親として受け入れられない思いがあります。
そして転校先の学校でも孤立してしまうことに。ある日主人公は屋敷の庭の奥に古い塔を見つけます。
それは母の大おじにあたる人物が建てたもの。ここに人間の言葉を話すアオサギが現れて、導かれるように塔に入っていくことに…。
「地球儀」の歌詞の意味について
自分が生まれた日の空、高く遠くそして晴れ渡っていたのです。行っておいでと背中を撫でてくれる、声を聞いたあの日を思い出すのでしょう。
季節が過ぎる中で、時にすれ違いが生じるような時も。そして人を傷つけるようなこともあったのです。
光に触れて影を伸ばしながら、更に空は遠いものになっていく。風を受けて走り出し、瓦礫を越えていくのです。
この道を進んでいけば、きっと誰かが待っていると感じるのでしょう。光がさす夢をいつも見ているのです。
扉を今開け放してみよう、まるで秘密を暴くような瞬間。飽きずに思いを馳せているこの状態は、地球儀を回しているようなもの。
自分が愛した存在は、誰も知らない場所に行ってしまった。あの日のままの優しい笑顔でいるのだろう、今もどこか遠くできっと。
雨を受けながら歌い出すのです。人目を構うことなどなく。この道が続くのは、続けと願ったからだと感じるのでしょう。
また出会う夢を見よう、いつまでもずっと。一欠片を握り込んだその秘密を、これからも忘れないでいたい。
最後まで思いを馳せていよう、これは地球儀を回すような思い。小さな自分だと感じる、この正しい願いから始まるものがあるのです。
ひとつの寂しさを抱えながら、道を曲がるのでしょう。風を受けながら走り出してみよう、瓦礫を越えていけるから。
この道を行くことで、きっと誰かが待っていると信じられるのです。光がさす夢をいつも見ている自分がいる。
扉を今こそ開け放とう、これはまるで秘密を暴くかのような時。手が触れ合うことで喜びを感じる、そして手放すと悲しくなるのです。
このような中で飽きることなく、ずっと描いていこうとしているのでしょう。地球儀を回す思いのように。
曲と映画とのリンクについて
祝福から始まる歌詞が印象的な曲になっています。宮崎駿が子供たちに向けて、「この世は生きるに値する」と伝えてきたことを踏まえているのでしょう。
聴く人が「自分は望まれて生まれてきたんだ」という場所から始めていくことにより、曲が成立すると米津玄師は考えたのです。
続けと願ったから、この道が続いていく。その道というのは、色々なものの連続のうえで自分が生きていることに関係しています。
何かを作る時に才能や適性も大事、でも熱意や意志そして仲間もとても大切だと米津玄師は語っています。
ひとつひとつゆっくりと前に進んでいこうと、この曲を聴くと思える人は多いでしょう。映画の世界観とリンクする部分を感じながら、曲についても堪能していきたいですね。
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