公開日 2019年7月28日 最終更新日 2021年9月30日
少女漫画のセキララにキスは、あらすじに興味を持つ人もたくさんいるといえます。漫画家である芥文絵の人気作品で、デザートにて連載。
現在は連載を終了していますが、
今回はセキララにキスのあらすじ、見どころなどに迫っていきますので、興味をお持ちいただけると幸いです。
セキララにキスのあらすじ
主人公の千歳(ちとせ)が幼少時代、誰からも嫌われないように被り始めた仮面。それを上手く使わなければならない相手と、本当の自分を見せられる相手がいることを、千歳はわかっていました。
そんなある日、不審者に出くわしたところを助けてくれた樹(いつき)のことが忘れられず、後をついていく千歳。ここから物語が動き出します。
こうして二人が辿り着いたのは、なんと美術予備校でした。とりあえず予備校内を樹に案内してもらいますが、完璧だったはずの仮面を彼に見透かされてしまい、千歳は戸惑います。
そして「ありのままの自分でぶつかっていこう」と、今までの人生を覆すほどの決意をするのでした。
登場人物
周囲の人に好かれるために、本当の自分を隠して生活してきた主人公の千歳。しかしそれを見破ってしまうのが、この漫画のヒーローの樹です。
瞳に惹かれたという理由で、不審者から守ってくれた樹の後をつけるという千歳の行動。今まで仮面を被って過ごしてきた彼女ですが、本当は誰よりも素直な人なのでしょう。
またセキララにキスには、“自由すぎ男子と仮面かぶり女子のラブストーリー”とのキャッチコピーも。青春を謳歌する登場人物たちを見ていると、読者まで爽やかな気持ちになれるのです。
見どころ
登場人物の外見は、ぜひ注目したいところ。どのキャラクターも自分の意思をしっかりと持っており、それが顔つきに表れているでしょう。
またコミックを読み進める中でも、必ず引き込まれるのが登場人物の瞳です。誰かへの愛情が込められていたり、傷ついた時の切なさが表現されていたり。彼女たちの表情には、目が離せません。
またセキララにキスの舞台である美術予備校では、山美祭やグループ課題など、複数のイベントが起こるのです。
近頃の他の少女漫画には、恋愛に生きるヒロインが登場しやすいもの。好きな男子と体育祭などに参加する描写はあっても、勉学に励んだり夢を追いかけたりする作品は、減りつつありますよね。
「青春」の言葉が合うセキララにキスは、感動的な話でもあるといえます。最初はお互いをよく思っていなかった二人も、あらゆるイベントを通じて急接近。
キュンとしながらも時々涙する、読み手に刺激を与えてくれるセキララにキスは、お勧めの少女漫画です。
こんな人に読んでほしい!
セキララにキスの主人公と同様、本当の自分を隠しがちな人には、ぜひこの漫画を読んでほしいですね。
自分と共通点のある登場人物なら、感情移入もしやすいもの。それを千歳に当てはめることで、楽しく読むことができるでしょう。
また変身願望が強く、今までとは違う自分になりたい人も、セキララにキスを読めば勇気づけられます。
子供の頃から「誰にも嫌われないように、仮面を被って生活する」ということと共存してきた千歳にとって、舞台である美術予備校は馴染むのが難しい環境。
それでも頑張りたいという情熱を応援したくなり、読み手は「こんな友人が実際に欲しい」と思える漫画ですね。