桃田賢斗の復活を願い、元気な姿を早く見たいと心配していた人は多いでしょう。3月29日に「情熱大陸」(TBS系列)の番組で、療養中の姿が放映されました。
1月に遭遇したマレーシア遠征での交通事故は、世界中に衝撃が走りました。桃田賢斗の素顔、情熱大陸の内容についてお伝えしましょう。
桃田賢斗はスーパーマン
桃田賢斗はスーパーマン?言わずと知れた日本バドミントン界の至宝。男子シングルスの世界ランキング1位として、東京オリンピックで金メダルの有力候補です。
世界的スーパーアスリートは、どのようにして誕生したのでしょう。1994年9月1日生まれで、スーパーマンのクラーク・ケントにあやかり、世界で活躍できるように願いが込められ「賢斗」と名付けられました。
香川県三豊市出身で、3歳上の姉の影響で小学1年生からバドミントンを始めます。小学6年で全国優勝し、中学・高校は実家を離れ、福島県の名門強豪校へ。
中学・高校とも日本一に輝き、世界ジュニア選手権では日本人初優勝を果たすなど活躍しています。卒業後からNTT東日本に所属し始めました。
2018年9月、日本人初の男子シングルス世界ランキング1位になり、頂点を極めました。
「情熱大陸」で世界王者の素顔
TBS系列のドキュメンタリー番組「情熱大陸」(3月29日放送)で桃田賢斗が取り上げられました。取材は交通事故前の2019年12月から始まり、世界ツアー主要大会を年11回優勝は過去最多で年間最優秀選手賞を受賞、勝率は9割以上と圧倒的な力を誇ります。
しかし、ギリギリのところで勝てた試合が多かったと、桃田選手本人はとても謙虚です。自分へのご褒美として、人気のスイーツ店でパンケーキを食べる笑顔はあどけない青年で、王者の素顔を覗かせていました。
小学校でバドミントンを普及する活動も行っていて、子供たちのヒーローは大歓迎を受けます。「桃田選手にとってバドミントンとは何ですか?」と女の子の質問に、「一人では練習も試合も出られない。支えてくれる人たちに感謝の気持ちを表現すること」と答えています。
常に優勝インタビューなどで感謝を言葉にする姿は、世界王者に君臨し続けていても全く変わりません。1月にマレーシアでの交通事故、2月に練習復帰直後に右眼眼窩底の骨折が判明し手術。
故郷で絶対安静の日々、眼球を動かす訓練に努めます。訪問した小学生たちから送られた励ましの手紙に、復帰できるのか不安な中、純粋な言葉に大きな力をもらったそうです。
笑顔も見られたので練習に復帰して、順調に再スタートを切れているのでしょう。
公式サイト:https://www.mbs.jp/jounetsu/2020/03_29.shtml
幾度の苦難を乗り越えオリンピックへ
幾度の苦難を乗り越え、オリンピックで金メダルの夢を叶えてくれると期待します。4年前の挫折を乗り越え、見事に復活してさらに強い姿を見せてくれました。
今回の交通事故による怪我も乗り越えて、きっとパワーアップをして復活してくれるでしょう。人より足の指が長くて、俊敏な動きやパワーを生み出す源になっているそうです。
完璧な防御で耐え忍び、子供の頃から磨いたヘアピンショットや、多才な攻撃はさらに進化を遂げ、絶対王者を長く維持してほしいですね。
福島で高校1年生の時に東日本大震災を経験し、逆境に負けない精神力や粘り強さも養われたのでしょう。福島への思い、被災地への思いも糧として、復活の日はきっと近いと信じます。