「図書館の大魔術師」は9巻で急展開!本の力が全てを変えるハイ・ファンタジー

「図書館の大魔術師」は9巻で急展開!本の力が全てを変えるハイ・ファンタジー

公開日 2025年7月25日 最終更新日 2025年7月25日

「図書館の大魔術師」のストーリーは、最新刊にあたる第9巻で新たな局面を迎えています。本作は、「異世界ビブリオファンタジー」という特殊なジャンルに分類されるコミック作品で、約7年半もの期間、漫画誌での連載が続いています。

では今回は、そんな「図書館の大魔術師」の9巻の発売情報やストーリーについて詳しくご紹介していきましょう。

司書との出会いが孤独な運命を突き動かす

「図書館の大魔術師」は、泉光先生によるコミック作品です。2017年11月より、講談社「good!アフタヌーン」にて連載されており、2025年7月時点で既刊は9巻です。

単行本の累計発行部数は、2025年4月時点で160万部を突破しているとのことです。本作の主人公は、田舎の小さな村に住む本が大好きな少年。

彼は、生まれ持った特徴によって周囲から差別を受け、孤独な日々を送っていました。そんなある日、村を訪れた司書と出会ったことで、少年の運命は大きく動き出します。

本作は、本を愛する純粋な気持ち、仲間との絆、知識の価値、子供たちの成長といった様々なテーマを扱う深いメッセージ性を持った作品です。第9巻は、2025年6月6日(金)に発売されており、次巻にあたる第10巻の発売日は未定のようです。

 

「図書館の大魔術師」のストーリー

主人公のシオ=フミスは、田舎の小村・アムンに住む少年です。ヒューロン族とホピ族の混血で、ホピ族の特徴である緑色の瞳、金髪、白い肌、そして長く尖った耳を持っています。

本をこよなく愛している彼ですが、混血ゆえに村の図書館を使わせてもらうこともできず育ちました。ところが、そんなある日、憧れの本の都・アフツァックの司書が村にやってきたことで、彼の未来に一筋の光が差します。

6歳のシオに初めて声をかけたのは、魔導書の回収に訪れた司書・セドナ=ブルゥ。セドナと話をする中で、シオは彼女こそ待ち望んでいた主人公だと感じますが、セドナはこれを否定します。

そして、宝物である1冊の本をシオに預け、主人公を待つのではなく、自分自身が主人公になるということを優しく説きます。この経験から、シオは司書になることを決意するのでした。

司書すなわちカフナとは、知識と魔術の守護者であり、気高き大魔術師でもあります。そして図書館は、単なる書物の保管場所ではなく、古代の知識や魔法を守ると共に世界をつないでいく神聖な場所なのです。

本を巡る物語「図書館の大魔術師」は、厳しい差別や試練を乗り越えていく少年の姿や、仲間・知識・権力など、様々な奥深い要素を描いた作品です。

 

「図書館の大魔術師」の第9巻について

「図書館の大魔術師」の第9巻では、とある一大イベントにまつわるエピソードが中心に展開されます。それは、見習い司書たちが1年に1冊、「福書典祭」で出品する書物を制作するというものです。

これまでと同様に本巻でも、「司(マナ)」の要素がシオとその仲間たちを翻弄します。マナとは、万物に宿る物質であり、魔術を使ううえでのエネルギーになるもの。

マナには属性があり、どの属性のマナを扱えるかは人によって異なります。使える属性により、体質や性格にも大まかな違いが出るようです。

最新刊では、見習い司書であり総代候補のシンシア=ロウ=テイの運命が動き始めます。シオと同期のテイは、強大なマナをコントロールできず、仲間とも合流できずにいました。

シオはその状況に悩みながらも、彼女を支えようとします。「図書館の大魔術師」では、剣や魔法ではなく「書物」と「言葉」で構築される静謐な戦いが繰り広げられます。読み解くことで世界を変える力というものを知ることができるでしょう。

 

本作の魅力について

「図書館の大魔術師」では、とても緻密かつ壮大な世界観が描かれています。図書館の制度や司書(カフナ)の存在、他にも様々な設定が政治・宗教・文化を絡めつつ丁寧に描写されているのが特徴です。

また、作画がとても美麗であることは、第1話の冒頭部分からしっかりと確認できます。表情豊かなキャラクターたち、更に背景や衣装の細部まで描き込まれており、読者からは「神レベル」と高い評価を得ています。

本作は、本と図書館にまつわるファンタジー作品ですが、差別や情報操作、知識の価値や偽書問題など、社会的かつ哲学的なテーマを扱っていることも特徴です。読めば読むほど、深く考えさせられる知的で壮大な物語であるといえます。

 

知識と哲学で未来を切り拓く物語

「図書館の大魔術師」の第9巻では、書を愛する者たちによる「福書典祭」についてより深く知ることができます。作品全体が哲学的であり、この世界に入り込みたくなると称賛する人も多い本作。「知識の意味」を問いかけながら展開される、まさにハイ・ファンタジーな知的冒険譚です。

 

講談社「図書館の大魔術師」公式ページ:https://afternoon.kodansha.co.jp/c/toshodai/

 

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