
公開日 2025年7月6日 最終更新日 2025年7月6日
キタニタツヤ「なくしもの」の歌詞の意味については、映画主題歌でもあるため深く知っておきたい内容です。
キタニタツヤの表現するこの世界は、とても新鮮で文学的なため魅力に溢れています。では今回はキタニタツヤの新曲「なくしもの」の歌詞の意味を詳しくお伝えしていきましょう。
主題歌となる映画とは
キタニタツヤの新曲「なくしもの」は、三池崇史が監督を務める映画『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』の主題歌として書き下ろした楽曲です。
主演の綾野剛は本楽曲について「キタニさんがこの作品にとても誠実に向き合ってくれて、(この楽曲は)”最後の最大の共演者”だなと思いました」とコメントをしています。
そして「歌詞がいい意味で散らばっていて、必至に手繰り寄せている感じがしました。それは、薮下や律子さん、あの世界を生きている人たち全員共通することなのかもしれないと。とても深い部分で音楽を感じられて、本当に感謝しています」と綴っているのです。
実際に作品の世界に寄り添った、とても素晴らしい1曲に仕上がっているでしょう。
「なくしもの」の歌詞の意味について
深い霧の中で灯りもつけないまま、ふらふらと一人で彷徨うのです。心には不安や寂しさがあるのでしょう。そこには無邪気な子供が望んだ、手折られた花がひとつ。
ここは遺失物係ですと言われたり、何を失くされましたかと聞かれたり。そして場所はどこら辺なのか、心辺りについても問われるのでしょう。
でも質問により、すっからかんになっている自分に気づくのです。こんな頭の中の状態、鞄の底も抜けていたのでしょう。どこをどう歩いてきたのかと過去を思い出そうとしているのです。
何を失くしたのかさえわからずに、けれど大事にしていたことは覚えているのでしょう。いつかは誰かが拾ってくれるのだろうという思いがあるのです。
探して続けていたら、がらんどうに向き合えたとしたなら。いつかは生きていてよかったと思えるのだろうかと考えるのです。
天から賜るこの不幸せには前振れも筋合いもないのでしょう。ふわりと舞った蝶に対して疎ましくなり、徒(いたずら)に毟(むし)られた翅(はね)がひとつあるのです。
ただ生きていたとしても、意味がさほど無いように思えてしまう。そして諦めることばかりを考えるのでしょう。
なんとなくまた目覚めて、そしてまた眠りに落ちているのです。ひとつも戻らなかったカバンの中、明日も明後日もきっとこの繰り返しなのでしょう。
大事なものが幾つもある、ひとつも失くしたくないのです。これらを全て抱えて歩いてきたけれど、気づいたら空っぽになっていたのでしょう。生きることとは一体何なのだろうと問いたくなるのです。
何を失くしたのかさえわからずに、けれど大事にしていたことは記憶しているのです。いつか誰かが拾ってくれるのかなと考えるのでしょう。
探し続けていたとしたら、がらんどうに対して向き合うことができたのなら。いつか生きていてよかったと思えるのかと聞いてみたいのです。そしてただ生きていたっていいやと笑えるのかを問いたい思いがあるのでしょう。
誰かを踏み潰す雨なんてやみますようにと願うのです。差し伸べられた手をちゃんと取れますようにと自身に思うのでしょう。
失くしものをあなたが見つけられますようにと祈るのです。共に失くしたものを見つけたい、見つけられる。いつかきっといつか。
なくしていないものとは?
なくしたもの、これらを取り戻せないことは理解しているのです。でも「相手を信じて立ち上がり歩んでいくしかない」というメッセージが込められているのでしょう。
そして実際には、自身が持っているものはちゃんとあるのです。このことに気づかせてくれる楽曲になっているでしょう。
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