おいでやすこがが、M-1で旋風を巻き起こしました。2020年12月20日に開催されたM-1グランプリ2020決勝は、前年にミルクボーイの圧勝した大会から一変し、大混戦の大会でした。
おいでやすこがが、混戦模様を演出したダークホースでもありました。M-1で突如出現したコンビ「おいでやすこが」を紹介しましょう。
M-1グランプリ準優勝
漫才の頂点を決定するM-1グランプリは、多くのスターを生み出してきました。2020年の第16回は、漫才のセオリーを超越したようなスタイルの漫才が、輝いた大会と言えるでしょう。
ファーストラウンドでは、おいでやすこががトップの点数で最終決戦に進出します。最終決戦では、優勝したマヂカルラブリーが3票で、準優勝のおいでやすこがと見取り図が同点の2票という大接戦でした。
おいでやすこがは、正統派のしゃべくりや掛け合いの漫才とは違った新たな漫才の魅力を見せて輝いていました。おいでやすこがの歌ネタとキレ芸のコラボは見事でしたね。
おいでやすこがとは
おいでやすこがとは、正式なコンビ芸人ではなく、「おいでやす小田」と「こがけん」という実力派ピン芸人のコラボユニットなのです。
おいでやす小田は、2016年から2020年までR-1ぐらんぷり決勝に5年連続進出の常連で、品があるキレ芸が特徴です。
こがけんは、R-1ぐらんぷり2019と歌ネタ王決定戦2020で決勝に進出するなど、最近注目されるピン芸人で、どんな曲でも洋楽風に歌えるネタが人気です。
2019年によしもと劇場でのライブで即席コンビのくじ引きで、ネタがウケたことから、M-1限定ユニットを結成。2019年は3回戦進出まででした。
R-1ぐらんぷりのルール改正(芸歴10年以内)で出場が断たれ、2020年のM-1へかける思いが一層増しました。漫才の技で勝負せず、お互いピン芸人の個性とパワーをフルに発揮して、何倍にも魅力が増したのです。2021年のブレイク芸人として活躍が期待されます。
おいでやす小田
本名は小田芳裕で1978年7月25日生まれ、京都市出身で京都府文化観光大使を務めています。2000年にNSC大阪校で同期の現モンスターエンジン西森とコンビ「蛇腹」で1年ほど活動後、ピン芸人としての道を進みます。
ひとりコントで、得意とする大声で迫力のあるキレ芸が人気です。チュートリアル(徳井・福田)とミキ(昴生・亜生)と同じ高校で、先輩後輩というのも知られています。
公式サイト:https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=3373
こがけん
本名は古賀憲太郎で1979年2月14日生まれ、福岡県久留米市出身で、慶応大学商学部卒業の高学歴芸人です。2001年にNSC東京校で学びますが、芸人を一旦辞めて板前として料理人の腕を磨き、再び芸人に復帰した経歴を持ちます。
2012年からピン芸人として活動し、歌ネタ芸人としての実力は折り紙付きです。今後、料理芸人としても活躍しそうですね。