桐谷さんは株主優待を使って、生活の大部分をやりくりしています。テレビ番組で紹介されると、そのキャラクター性も相まって話題になりました。
最近では、執筆や講演やセミナーなどの依頼も多く、引っ張りだこの人気者です。なかには桐谷さんをご存知ではないという方もいるでしょう。桐谷さんとはどんな人物なのか紹介しますね。
株主優待生活
株主優待として、企業から贈られてくる商品や名産品などの品物、商品券・無料券などの優待券を利用して、生活の大部分を成り立たせているという桐谷さん。
様々な株主優待を期限が切れてしまわないうちに、いかに効率よく使用して生活するかに情熱を燃やし続けています。分刻みでスケジュールを組み、リュックを背負って都内を自転車で颯爽と走る姿は、テレビ番組「月曜から夜ふかし」で紹介されるや、衝撃的な反響を呼びました。
当時60歳代の初老と言える年齢ですが、自転車を立ち漕ぎするなど、まるで少年のような勢いで爆走をするのです。期限が迫った優待券を使い切るのに必死、食事や衣類などの生活必需品だけでなく、映画などの娯楽も株主優待券で楽しみます。
テレビの演出で面白く編集されている部分もあるかもしれませんが、真面目で純粋さを持ち続けているキャラクター性に、興味を引かれる人は多いでしょう。
カンニング竹山が最初に絶賛
2012年に知人投資家の紹介で、バラエティ番組「カンニング竹山の銭ナール」に出演すると、カンニング竹山が桐谷さんのスター性を絶賛。
うちの事務所に入らないかと勧誘されるほどでした。うわさを聞き、中居正広MCの「うもれびと」や、「笑っていいとも!」からオファーがあり、その後「月曜から夜ふかし」でのブレイクへと繋がっていきました。
元プロの将棋棋士
藤井聡太二冠が現れ、空前の将棋ブームが起きていますが、桐谷さんは元プロ棋士です。桐谷さんこと桐谷広人(きりたにひろと)は、1949年10月15日生まれの70歳。
広島県竹原市の出身です。地元の高校を卒業後、プロの将棋棋士になることを目指し上京。そして同じ広島出身の升田幸三に弟子入りします。
四段に昇段しプロ棋士になったのは、1975年25歳の時でした。2005年に七段となり、2007年57歳で引退。研究熱心な棋士で「コンピューター桐谷」と呼ばれることもありました。
プロ棋士になるだけでも凄いことで、秀でた頭脳と大変な努力をされたのでしょう。30年以上プロ棋士として活躍していた桐谷さんは、尊敬されるべき存在です。
投資家への転機
プロ棋士として執筆や指導の仕事もするようになり、30年以上前に証券会社で将棋の指導をしていたことが縁で、株を購入し株式投資も勉強するようになります。
リーマンショックなどを経験し、考え方が変わりました。生活費に困ったときに、優待品が生活の助けになったのです。以降は株主優待を重要視して、多くの種類の株を少しずつ分散投資するようになり、株主優待生活にはまっていきました。今では「優待の神様」として、個人投資家の間でも絶大な人気です。